映画 かそけきサンカヨウ 感想



家族であれ職場の人間関係であれ友情であれ、リラックスはしながらも、蔑ろにしたり敬意もなく素敵な関係を築けていることってきっと少なくて、一人ひとりの日々の小さな歩み寄りの積み重ねや、ありがとうとごめんねを欠かさない誠実さ、誠意を持った報連相で築かれる信頼、尊重と敬意は関係性に思いっきり反映されるよな〜と改めて思った。
性別や血の繋がりなんかを超越して大事にしていきたいもの。

ちょっと関係ないけど、長い間同じメンバーで仲良く音楽続けてるバンドとかお笑いコンビとか無条件に尊敬してしまうのはこの心理か。
すっかり阿吽の呼吸を手にした老夫婦は、どれだけ息の合わない時間を乗り越えてきたのだろう。とか脱線して考えすぎた。

感情の移り変わりや矛盾などの表現が、これといった大サビみたいなものはないのにしっかり力強くて繊細でとても素敵だった。

呼び方が変わっていく様にじんわり。

自分自身、まさか父親の母親以外への惚気を聞く羽目になるとは…!と混乱しながらも、
人生ってなにが起こるか分からないもんだナ〜と、ちょっと面白さも感じたりする今日この頃。人の感情は常に矛盾しているし、すごい速さで移り変わる。このタイミングで観られてとてもよかった。◎

登場人物みんな、色んな気持ちを抱えながらも、なるべく丁寧に上手じゃなくても相手に届くように伝えていて素晴らしい。

どんなに偉大に見える人でも、子供も大人も同じようにみんな人生初心者だものね。
誕生日に好きな人に会いたいと願う気持ちや好きな人の健康、安全、安心!を願うきもち。
お手紙のシーン、わたしも祈った。

人間ってやっぱり良いなァ…と心から思った。🤝
洋画も開拓したい気持ちだけど、
この邦画にしか出せないような日本人特有の間というか言葉選びというか、やっぱりすごくすき。

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