映画 長いお別れ 感想

とっっっても良かった。
認知症になったお父さんとその家族。
暗すぎもせずコミカルに笑えもして、ああ…いいなぁ…ってじんわり。
変わらないものと変わっていくもの。

「この頃ね、色んなことが、遠いんだよ」
そんなお父さんの言葉に孫の崇が戸惑いながらも寄り添った言葉をかけたり、
「お父さん、またダメになっちゃったんだよ。お父さん、繋がらないって、切ないね」
悩める次女・芙美の言葉に対して的外れなようで、不思議な言葉を使いながら娘を想った言葉をかけようとしてるお父さんとのシーン。

自宅にいるのに、「帰りたい」と何度も出かけるお父さんの居場所を知らせるGPSのマップを見て、頑張って!と思わず応援するお母さん。

遊園地のシーン、3本の傘、お父さんの笑顔。😭

長女・麻里の夫婦のハンカチのシーン。
お父さんとのテレビ電話、麻里の葛藤、画面越しに通じ合う崇とお父さん。

芙美の職場の主任のおばちゃん結構すき。
次女・芙美がお母さんやお姉ちゃんから芙美ちゃんって呼ばれてるのいい。憧れる。
お母さんの喋り方といい、言動や行動といいいちいち愛おしい。
お父さん役の山崎努さんの演技はもうそのもので、少しでも笑ってくれる度に嬉しかったなぁ。


家族全体としての関わり合いだけでなく、麻里、芙美のそれぞれの事情なども細かく描かれていてよかった。

蒼井優さんはナポリタンがよく似合う。和食も洋食も、美味しいものがよく似合う。
竹内結子さんの声、だいすき。
もう新たな声は聞けなくなってしまったので遺された素敵な作品たちを大事に何度でも観させていただこう。

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