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ささやかな日常#48 自分会議

8月の初旬、夏季休暇をいただき夏の大掃除をした。夏の大掃除とは年末の大掃除の夏バージョンのこと。ついでに夏の大掃除と一緒に心の掃除も行うことにした。

去年の梅雨ごろに今まで好きだったものが好きではなくなったり、以前と気になるものが変わっていることに気づき、価値観や気持ちの変化を感じながら過ごしてきた。

心の掃除を自分会議と題して自分と自分の計2名で会議を開催したので議事録として残しておこうとおもう。

【議題】
自分が喜びや嬉しさ穏やかさで心が満たされているときとは、どんなときかを探る。

【結論】
素直でいれるとき。純粋であるとき。

「わたしはわたしができることをしている」という精神状態。
ただ、自分が「そうしたいから」と内側から湧きあがる気持ちを素直に受けとめ行動している。そして自分が純粋であるための環境つくりに精をだし、そこにすこしでも長く佇もうとしている。


【出来事】
①離婚
絶対に変わるはずないと思っていた自分の気持ちが変わったこと。どんな風に変わったのか図にしてみた。笑


自分の気持ちが変わることはないと思っていたのにはちゃんと理由があって、そこを伝えようとするともうひとつnoteが書けるくらい長くなりそうなので簡単に説明するとコンプレックスというか、自分が建てた分厚い壁(中学生のとき卵巣がんを患って卵巣がひとつない、大切な人だからこそ自分ではない健康な人と一緒にいた方が幸せだという考え)をパートナーに打ち明けたとき、秒で壁を破壊して優しく歩み寄ってくれたというエピソードがあって。その出来事に救われ、恩を返していきたいと、パートナーの幸せが自分の幸せだ!くらいの熱量で生きていた。だから、自分の気持ちの変化に気づいたとき気づかないふりをしていた。気づきたくなかった。何かの間違えだと言ってくれと思っていた。でも、やっぱり変わってしまってて・・・。自分の幸福感の源、信じてきたもの、変わるはずがないと思っていたものが変わってしまって、まじまじと永遠はないんだと突きつけられた。自分の変化した本音に戸惑い、悩み、苦しんだ。おそるべし「諸行無常」。約15年間、2人で過ごした時間には学びが多く、自身の成長につながっている。パートナーへ感謝の気持ちが溢れながらも、これからはそれぞれの道を歩んでいこうということになり、結果「夫婦」を解散した。

②習い事、イベント、組織への参加
ここ2、3年、新しい環境や価値観に触れたくて、習い事やイベント、コミュニティへ参加する機会を増やしていた。興味深いことは開催期間、受講期間が終わり、目的が果たされたあともゆるくつながっている人が複数人いるということ。その人達とはお互いに敬意を払い尊重している。自然に自己開示ができて、取り繕う必要もない安全な場所という感覚。住んでいる場所も遠いため2、3ヶ月に1回くらいのペースでオンライン上でおしゃべりをしているだけなのだがいつも心が温かく満たされる体験をしている。

③職場
会社員として組織に時間と労力を費やし、組織の目標達成に貢献することでお金をいただいている。職場は目標達成のために任された役割を果たす場であり、修行の場としても活用している。会社員として今の会社に就職していなければ出会うことがないであろう人たちの集まりだ。本来は目標達成に貢献するために集まっているのだが目的すら見失っている人達も多い。その状態から共に協力し目標達成を目指し成果をあげなければならない。日々、トライアンドエラーを繰り返し、自分にはなかった技を身につけることができ、自分の伸びしろに驚いている。きっと、予想だにしないことが次から次へと強制的に舞い込んできて、それをひとつひとつ遂行することで「マッチョ」になっているのだと思う。できれば細マッチョが理想だが知らぬ間にマッチョになっていた。ハードな環境のため心身ともに疲弊することも多く、燃え尽きないようあれこれ工夫しながら過ごしている。


【気づき】
日々の出来事から下記3つの気づきを得た。

①無意識のうちに枠・所属・名称に囚われている
枠に囚われて行動しているときに素直さや純粋さに欠けることが多いと気づいた。そんな時は一度、頭の中で家族にならない、同僚にならない、上司にならない、部下にならない、師弟関係にならない、客にならない、友達・恋人・夫婦にならない、所属しない・・・そうすると目の前にいる人と良好な関係を築くことに集中ができたり、フラットにものごとを考えることができたりと問題が問題でなくなることが多くあった。どんなふうに囚われてしまうかというと、例えば「夫婦だからこうしなければ」「妻はこうあるべき」「家族なら当たり前」「正社員なのに」「管理職のあるべき姿」「講師とは」「寿司屋、フレンチレストランの作法」「中国茶、ワインの嗜み方」のようなことだ。大切なことは、相手の幸せを願う、心配(しんぱい)ではなく心配り(こころくばり)をする、目標達成のために自分の役割を果たす、多くの生き物の命をいただき、自身の命と引き換えることへの感謝・・・だというのに。もう、このバカちん!

②今の自分が置かれている環境の素晴らしさ
若い頃から一生懸命積み重ねてきた私らしさや好き嫌いを手放し、何者にもらなず、どこにも属さず、しがらみもなければ忖度もない状態で純粋な判断ができることが、どれだけ尊く有難いことなのかということに気づいた。私らしさや好き嫌いを追い求め、何者かになりたいとか所属することに安心感を求めていたけど自身の幸せを追求した時に逆なんだということに気づいた。私らしさや好き嫌いを追い求めると視野や可能性が狭まるし、何者かになること、所属することを求めると窮屈さを感じるようになった。

③損得勘定のない人間関係
理由なんてわからない、なんだかよくわからない、説明ができない導きや縁、魂で繋がっている人との関係がとても心地よくて、大切に育んでいけるといいなと感じている。善い影響を与えられる人でありたいなとか、幸せに導く生き方ができるといいなとか、温もりや優しさの伝え方を研究して沢山届けていきたいなとか・・・自然と考えてしまっている自分が健気で可愛いなと思った。1秒でも長く穏やかで優しい自分でいられるようにしたい。


【アイデア/秘訣】
3つの気づきから「素直でいる」「純粋である」ために下記のアイデアを思いついた。

①の気づきに対してのアイデア・秘訣はまずは「無所属、最高説を唱える」だ。一旦、全ての枠から離れて、無所属になり、自分と向き合い対話する。そうすることで「素直さ」「純粋さ」に立ち戻れ、自分自身の内側から湧き上がる気持ちに従うことができるとわかった。

②の気づきに対してのアイデア・秘訣は「プロジェクトチームに配属されている意識を持つ」だ。プロジェクトチームとは専門的知識を有するメンバーを集めて臨時的に編成させる組織のこと。本来の部署を一旦離れて課題解決に専念し、目標達成した時点で解散する。この気持ちを持っておくといつも新鮮な気持ちと「純粋さ」を保つことができる。

③の気づきに対してのアイデア・秘訣は「世界を信頼する」。不確かな関係性だからこそ不安を感じたり、自分にはどうすることもできないことにも直面する。そんな時は身を任せる。運命を信じたり、世界を信頼する。成るように成るさ。の精神で過ごす。



混沌とした複雑な世界・・・それでも、純粋でありたい。
「素直でいれるとき」「純粋であるとき」それが今の自分の幸せであるという結論に至った。こんな自分を誰よりも優しい眼差しと寛大な心で見守っていてあげたい。

以上、自分会議の議事録でした。
この自分会議は2023年8月初旬に開催されました。
私は今39歳です。この議事録は地図でいうなら自分の現在地。
生きるということは変化、進化、循環していくことだと思うから・・・
引き続き、旅の途中で私がどんなふうに変わっていくのか興味深く観察してみます。
面白い発見があったらまた共有させてください。


長々とここまで読んでいただき感謝しています。こんなはちゃめちゃな文章や言葉づかいにお付き合いいただきありがとうございました。
あなたの大切な時間をわたしの文章に割いていただいた分
わたしの文章があなたに「何か」を届けられていたらと切に願います。
日々、穏やかで優しさに溢れる時間が過ごせますように^^
ではでは。

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