見出し画像

病児保育開設を目指すナースのお話。〜vol.2

保育園看護師としての職を辞した私が次に向かったのは『訪問看護』の世界。

なぜなら、ベビーシッターはよそのお宅に訪問するから。

ここで、話はずーーーっと昔に遡る。
私は28歳で地元の看護学校を受験し3年間の学生生活の末、晴れて31歳でナースになった。
受験勉強も含め、まぁとにかくよく勉強した。
10代や20代の頃に比べ1年の重みが違う。
また来年があるさ、なんて悠長な気分にはなれない30代。留年なんて死んでもあかん。必死になった。

あー、もっと早く受験しておくんだったな。
記憶力の低下を嘆きながら、そればかり思った。
後悔先に立たず。

こどものころから特になんの取り柄もなく、成績だってめちゃくちゃ良くもなければ悪くもなかった。
ある日、年頃になった私に父はこう言った。

『普通の結婚をして、普通の家庭に入って普通の幸せをつかみなさい。』

フツウ??

言い返すと厄介なことになりそうなので、納得がいかないながらも、うん‥と返事をしておいた。
そして、それからの私は父の言うとおり『普通』の人生を歩むことに努力した。

普通ってなんだ?
と思いながら。

で。
ある日爆発した。若気の至りとも言うべきか。

自分の人生は自分の手で切り拓く!

と思ったかどうかは、さておき。

私は家を出た。

和歌山の夕焼け

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?