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親の心子知らず、子の心親知らず

以前、ランドセルメーカーが投稿したある動画を見ました。

主役はラン活中のこどもたちとそのご両親。

こどもたちだけでランドセルを選びます。
色とりどりのランドセルを目の前にして若干興奮気味のこどもたち。
親は別室でその様子をモニタリングしています。

そして、我が子が何色のランドセルを選ぶか
予想を立ててもらっています。

『ウチの子はピンクが好きだから、ピンクかな?』
『割とパステルっぽい色が好きなので、淡いグリーンとか』
『汚れの目立たない黒か紺を選びそう』

そして、実際こどもたちは親の予想どうりの色のランドセルを持って登場します。

『ふふふ、やっぱり😊』
『そうなの、いつもだいたいピンク選んでる』

親たちは自分の予想が当たっていたことに安堵しているようです。

そこで、もう一度こどもたちにランドセルを選んでもらうことになりました。

スタッフが、あるメッセージを伝えて。

目をキラキラさせながら、先ほどの興奮とは1段階アップした様子で、こどもたちはランドセルの展示場に駆け出していきます。

何も聞かされていない親たちは、戸惑います。
何?何?何がおきてる?

そして思い思いのランドセルを手にしてこどもたちは再登場しました。

さっきのピンクのランドセルの子は真っ黒を。
淡いグリーンを選んだ子は赤を。
紺色のシンプルなものを選んだ子は、両サイドにキラキラがついたランドセルを手にしています。

そして、ここでこどもたちに伝えたメッセージの内容が、別室でモニタリングしていた親たちに明かされます。

『今度は、自分の好きなランドセルを選んでください』

そう。
最初にこどもたちが選んでいたランドセルは
自分が本当に好きなランドセルではなく、
親が喜ぶだろうと思って親の趣味に合わせただけ。
(最初のランドセル選びの時は何もメッセージは伝えていません)

ピンクのランドセルの子は言います。

『お母さんがピンクが好きだから』

そのほかの子も、親がいつも薦めてくるのがこういう色だ、とか、
いつも汚れの目立たない色にしなさい、って言われるから、とか。

親はこどもの真意を知ってびっくりです。

ずーっと我が子はピンクが好きだと思っていたから。
ウチの子、キラキラしたのが好みだったなんて。

親の気づかないところで、
こどもって親にちゃんと気遣いしてるんですね。
成長を感じます😊

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