Amu
「落ち葉さがし」 打ち寄せるアンバーな空のした 掴めない落ち葉のゆくえ心もとなく ただ、それは 僕から吹いている風のせい 刹那的な極光のなか ぶらさげた命が嘆いてい…
「君だけに見える景色」 奪われゆく視界に想いめぐる つたい歩きが空に舞うとき 零れ落ちたサヨナラは せめて君に掬い上げて欲しいと とても優しいひとだった とても愉…
「深森のなみだ」 吐ききった呼吸の彩に 緩やかにあつまる影あそび 瞳を閉じたあわい魂の その指先が セルロースの傷痕をそっと舐める ちりちりと音をたてている 其は、…
「三角屋根で待っている」 母なる海から産まれた月は 父なる山へと還っていくんだよ オレンジ色の三角屋根は 淋しそうに空を見上げている ちらちら瞬く金平糖に手をのば…
「眠れよい子よ」 ともに眠る小さな部屋に 時おり聴こえる月夜の子守唄 すすり泣く鳩尾の その赦されるときを待つように 僕が殺した そう、あの日 ほんの少ない時の流…
「Ka'pilina」 蹴破られた扉の向こう側 弱さの中にある強さの意味を知る 甘くて苦いひかり白く激しく メザメルト消えていく黒の記憶たち 愛してると触れる指先 永遠を意…
「根なし草の幽鬱」 弧をかく落ち葉の憂鬱しらず 水面じゃアメンボが影踏み遊ぶ 根なし草の想い出いくつ 指折りかぞえて言葉があまる 明日は 天気になるのだろうか…… …
「君は知っていた」 小さな笑い声と涙たちが 長い時をかけひとつの物語になる あの日、君と出会った姿で 僕はひとりこの街へと帰ってきた 朽ち果てた換気扇の下 脳裏に転…
「ひよこがね」 律儀に並んだあいうえお だ、だ、誰ぁれがめっかった 真夏へ旅立つ支度の最中に やけに眩しいモノクロの空のした 拘りのナンバーに文字が舞う 旅先で買っ…
「始まりの雨」 ふくよかに芽吹いた君が 堪えきれず溢れさせた雨の理由 見抜けなかった理不尽と なにも出来ずの自分が悔しいと すがり辿々しく語る小さな肩 それでも守り…
「君に花束を」 嘘が嫌いだと言った君は 誰よりも嘘つきな僕に恋をした そして、 僕を嫌いだと叫ぶ君は 何よりも僕を必要としている 嘘つきな君に 僕は、薔薇の花束を贈…
2024年6月23日 14:12
「落ち葉さがし」打ち寄せるアンバーな空のした掴めない落ち葉のゆくえ心もとなくただ、それは僕から吹いている風のせい刹那的な極光のなかぶらさげた命が嘆いている引き換えであることなく両のうでに抱かれたいと揺れる音未だ、僕はあの場所で僕らを探している
2024年6月21日 13:11
「君だけに見える景色」奪われゆく視界に想いめぐるつたい歩きが空に舞うとき零れ落ちたサヨナラはせめて君に掬い上げて欲しいととても優しいひとだったとても愉しいひとだった誰よりも弱さを教えてくれるとても強いひとだった奪われゆく視界に君がゆれるつたい歩き、その先にある景色を君だけは知っているのだろうか
2024年6月20日 13:17
「深森のなみだ」吐ききった呼吸の彩に緩やかにあつまる影あそび瞳を閉じたあわい魂のその指先がセルロースの傷痕をそっと舐めるちりちりと音をたてている其は、旅の終わりを知らない約束の端っこ焦らなくていいひとり何処へも逝かぬ昊その痛みすらも愛おしくなるほどに
2024年6月18日 13:48
「三角屋根で待っている」母なる海から産まれた月は父なる山へと還っていくんだよオレンジ色の三角屋根は淋しそうに空を見上げているちらちら瞬く金平糖に手をのばし弾いて繋いで君をつくった君のはなしを聴かせてよどんな唄でもかまわないから例えば君が僕のことを忘れてしまったという音だとしても
2024年6月16日 13:36
「眠れよい子よ」ともに眠る小さな部屋に時おり聴こえる月夜の子守唄すすり泣く鳩尾のその赦されるときを待つように僕が殺したそう、あの日ほんの少ない時の流れに確かに僕はボクを殺していた
2024年6月15日 12:45
「Ka'pilina」蹴破られた扉の向こう側弱さの中にある強さの意味を知る甘くて苦いひかり白く激しくメザメルト消えていく黒の記憶たち愛してると触れる指先永遠を意味するマウロアのくちづけ心地よく
2024年6月13日 13:49
「根なし草の幽鬱」弧をかく落ち葉の憂鬱しらず水面じゃアメンボが影踏み遊ぶ根なし草の想い出いくつ指折りかぞえて言葉があまる明日は天気になるのだろうか……遠くに映る名もなき丘には名もなき風が吹いていた
2024年6月11日 18:25
「君は知っていた」小さな笑い声と涙たちが長い時をかけひとつの物語になるあの日、君と出会った姿で僕はひとりこの街へと帰ってきた朽ち果てた換気扇の下脳裏に転がる路地裏の風ピン刺したポイントを指でなぞると妙に全てのことが腑に落ちた君が託した願いの意味と僕を待たずしてこの街を去った理由あの頃と同じ空に手をのばす独り、此処から……
2024年6月10日 23:57
「ひよこがね」律儀に並んだあいうえおだ、だ、誰ぁれがめっかった真夏へ旅立つ支度の最中にやけに眩しいモノクロの空のした拘りのナンバーに文字が舞う旅先で買った絵ハガキにか細く書かれたサヨウナラ何もかもが上手くいくそう、全ては決まっていたのだから真夏へ旅立つ支度の最中にありがとう、飛行機雲が堕ちた
2024年6月10日 13:21
「始まりの雨」ふくよかに芽吹いた君が堪えきれず溢れさせた雨の理由見抜けなかった理不尽となにも出来ずの自分が悔しいとすがり辿々しく語る小さな肩それでも守りたいものがあるのだと細い腕は力強く震えていた君ならきっと大丈夫僕ならずっと傍にいるから陽だまりを抱きしめてただ愛していると伝えて欲しい
2024年6月9日 21:57
「君に花束を」嘘が嫌いだと言った君は誰よりも嘘つきな僕に恋をしたそして、僕を嫌いだと叫ぶ君は何よりも僕を必要としている嘘つきな君に僕は、薔薇の花束を贈ろう