Summaron-M 28mm, グレーのグラデーションが善哉
懐旧的スタイルが魅力な赤ズマロン復刻版だが、写りは現代的、と書いたことがある。しかしその見方を変えようと思う。
結論をいえば、カメラの調整でけっこうフィルムライクな画質にもなることを確認したからだ。
これまで不注意でシャープネスをやや強め(ライカさまの「中高」)に設定したままだったLMM246だが、これを普通(「中」)にしたところ、画質が激変した。↑のとおり軟調で高精細な印象の画になった。
おそらく、これこそが赤ズマロンの画なのであろう。
この日は、ボーフム大学の植物園内にあるチャイナ・ガーデンを撮影したのだが、これまでの園の印象が赤ズマロンの絵柄で一変させられた感じがする。
約一年使用したLMM246だがシャープネスの調整で斯くの如く画質が変化するとは思いもよらなかった。
いずれにせよ、すべては結果よければすべてよし、であるから、まあこれでいいか。
好みの問題ではあるが、柔らかい繊細な描写をするこのレンズをすっかり見直したのである。
今回は、シャープネスだけをいじったのだが、次回はコントラストも調整してみよう。
まもなく久しぶりにベルリンに行けることになった。どの機材を持ってゆくかいまだ迷い中であるが、前回同様にLMM246+赤ズマロン復刻版にしてみようか?
カメラの調整を変えて撮影したベルリンは前回とどう異なった表象を見せるか楽しみである。
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