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難民支援コンペのレシピ(3種類)

お習字を一緒に習っているお友だちは、国際難民支援団体REI – Refugee Empowerment International の事務局で働いているのですが、ある日、支援イベントの一環で、「Cooking Callenge(与えられた材料でレシピを考えるコンペ)」をするというので、食いしん坊でお調子者の私は、即、参加表明。

参加費用がそのまま難民支援の寄付になるのもいいなと思っての参加でしたが、数日後、送られてきた材料に仰天!なぜって、普段使っている食材とはまったく違うものばかりだったから。

何が入っていたかというと、
1)ひまわりの種
2)レーズン
3)オーガニックの玉ねぎ(小玉2つ)
4)キウイキヌア
5)オーガニック・カシスパウダー
6)発酵茶

そして、梅ヶ島農家・秋山さんの緑茶 (これは食材としてではなく、作る人のお楽しみ用)。

「この材料に缶詰を一つだけ足してよい」というのがコンペの課題でした。

えっと、これって・・・な課題

実は難民支援団体のイベントということで、その時点で、「食材の調達が大変な難民の視点に立ったレシピ」を提案すべきということに気づくべきだったのですが、初めてのイベント参加に、「これで何が作れるっていうわけ?」とこの課題にパニック!

ちょうど自分の会社は月末を迎えており、さらにその週末からは山形に行くことになっていました。そんなわけで、ムリかも・・・と思いつつ、飲み過ぎた翌日、白ワインで迎え酒をしながら、「とはいえ、材料を試食してから考えるか」とレーズンをつまみ、ひまわりの種をつまみ、カシスパウダーをひとなめ。

すると、今まで世界各国を旅したときに味わった、さまざまな料理が頭によみがえってきて、気づいたらその30分後には3つのレシピができていたのでした。

食材のつまみ食いの30分後にできていたレシピ

このレシピの源は、私のこれまでの旅先で体験したお酒や食事、市場の喧騒と香り、家族とのエピソードです。皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいです。

ワイン・テイスティングのための3つの前菜

キヌアと玉ねぎ、トマトだけのシンプルスープ

玉ねぎ、キヌア、トマト缶、塩コショウだけ

イタリアのシチリア島を訪れた時、トマトにはうまみがあることに気づいて感動した時の思い出を詰めました。冷えたロゼか、白で。

材料:

キヌア 大さじ2杯
玉ねぎ1/2個
水150ml
ホールトマト缶1/2缶
塩小さじ1杯
コショウ
オリーブオイル

作り方

1)キヌアをゆでて、水を切っておく

2)オリーブオイルで玉ねぎを炒め、塩(分量外)を少々加えて、透明でねっとりするまで炒める。トマト缶と水、キヌア、塩を加えて、コトコト弱火で10分ほど煮る。

3)味がなじんだら、火を止めて出来上がり。器に盛り付けたら、少しだけオリーブオイルを垂らして、白コショウを加える。夏は冷やしても美味。

キヌアのモザイクサラダ


ジョージアの定番サラダにインスパイアされたサラダです。キヌアに合わせてモザイクサラダにしました。このレシピにトマトときゅうり、レモン汁を加え、ひまわりの種の代わりにくるみを追加するとジョージア風。冷えた白ワインかロゼ、ジョージア名産のオレンジワインもピッタリ。

材料:

キヌア 大さじ2杯
玉ねぎ1/2個
レーズン 大さじ1
ひまわりの種 大さじ1
発酵茶 大さじ1/2
塩 小さじ1/2杯
コショウ 少々
オリーブオイル 大さじ1

作り方

1)レーズンを少量のぬるま湯で戻し、キヌアをゆでている間に、玉ねぎと発酵茶はみじん切り、ひまわりの種は軽く煎って香りを出します。

2)キヌアがゆであがったら、水を切り、粗熱を取ります。

3)ボウルにひまわりの種以外の材料を入れて混ぜたら、冷蔵庫に入れて冷やして味がなじませる。

4)食べる直前に冷蔵庫から出して、炒ったひまわりの種を加え混ぜたら出来上がり!本来クルミで感じるはずの苦みが発酵茶で加わって、とてもいい感じです。

玉ねぎステーキ モロッコ風味

カシスパウダーがモロッコ風に

モロッコは鶏肉にプルーンを添えたり、ナッツを加えたり、とにかく野菜と果物が豊富にレシピに登場するグルメ天国。思い出すだけでよだれが出ます。カシスやダークベリー系のフルーティーな赤ワイン、シャルドネのような白にも。レシピのソースにクミンを入れると、さらにモロッコ風になります!

材料:

玉ねぎ1個

ソース用:
キヌア 大さじ1杯
レーズン 大さじ1/2
ひまわりの種大さじ1/2
塩・コショウ 少々
オリーブオイル 大さじ1/2

仕上げ:
カシスパウダー

作り方:

1)まずソースを作ります。レーズンをひたひたのぬるま湯で戻し、ひまわりの種を香ばしく煎っておきます(煎りが足りないとソースに風味が出ません)。キヌアは茹でておきます(上のレシピ参照)

2)レーズンを戻し汁、ひまわりの種、オリーブオイルと一緒にブレンダーにかけてペースト状にします。そこに、ゆでたキヌアと塩コショウを少し加えてソース完成!

3)玉ねぎを横の輪切りにして、軽く塩コショウをして、形が崩れないようにフライパンで表面があめ色になるまで焼きます。

4)香ばしくやきあがった玉ねぎに2)のソースを加え、カシスパウダーを振りかけたら出来上がり!

Bon Appetit!
いただきます!

難民とは程遠いレシピで入賞逃しましたが楽しかったです

ちなみにこのコンペの審査映像がYouTubeでもごらんいただけます。私はエントリーナンバー9で取り上げていただいています。英語ですがよろしければこちらからどうぞ!ちなみにこのレシピは英訳版もあります。こちらをご覧ください。

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