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外国製の血糖測定器 その②(実際に購入したもの)

中国で、血糖測定器を販売しているサイトをみていて、購入したのはSinocareというメーカーのものだった。みていて出品されている件数が多かったし、値段も手頃だったのと血糖値の単位がmg/dlのものを選択できたからだ。


日本でも高度管理医療機器の扱いであるアキュチェックもちょっと考えたけれど、消耗品がやや高いのと、mg表示と明らかにわかる商品がほとんどなかったので、ミリモル単位かもしれないと思ったからだ。
アボットのFreeStyleLibreは、価格が日本と同じかやや高いので問題外だった。

実はSinocareの商品は、Amazonのマーケットプレイスにこっそり出品されていることがある。商品名を一部だけ載せたり、カテゴリーをホーム&キッチンや家具などに鞍替えして出している。医薬品関連として売れば違反品となるので、雑貨として出品しているのだと思う。

Sinocareの血糖測定器で一番最初に買ったのは、ボタンが2つついているタイプだった。
これは、時間を設定することができるし、ボタンで空腹時と食後のマークが切り替えられるものだ。測定結果も100件まで保存することができる。ノートにいちいち記録するのが難しいときもあるので、結果100件は便利だ。


さっそく測ってみた

しかし、初回の測定でワンタッチベリオ(以下Verio)と数値が20もずれる結果となってしまった。あれ?という感じに思っていたのだが、その後はずれても5~10程度なので、実用には問題はないかな~と思って使用を続けたが、たまに300超えのすごい血糖値を表示することがある。びっくりしてVerioで測り直すと、血糖は高いが200前後。もう一度採血をして測り直したらSinocare初号器で測ってみると200前後だったりする。原因はわからないが、もしかすると採血時に消毒のアルコール分が残っていたのかもしれない。
Verioも同じ血から測定したので、Sinocareのほうがそれだけデリケートなのかもしれないが、度々こんな変な値を出されちゃ困るのだ。

それと、測定に必要な血液の量が1μLのため、血液が足りなくてエラーでセンサーをひとつ無駄にするということも少なくない。


これは失敗


写真を見ていただくとわかると思うが、センサーの先に幅1.5ミリくらいの溝(?)があって、そこが血液で満たされると、その中にある酵素と血液中の糖分が反応して電気が発生するため、その微弱な電気を測定して血糖値が算出されるという仕組みだ。
血液が少ないと、血液が中間で止まってしまったり、たまに採血のときにもたもたして、血液が粘ってしまうのか(わからんけど)先端から全然血液が入っていかないなんて不届きなセンサーも稀にある。

「これはあかん・・・・。」
いくらセンサーが安くても、エラーで2枚に1枚無駄にしてたら、最終的にはベリオとあまりコスパが変わらない。


そこで、ボタン2つになる前のボタンひとつのタイプを試して見ることにした。
赤いのと白いのは、ちょっとした機能の違いしかない『それは・・・ただ測るだけの機械』と言いたいところだが、一応結果は10件だけ記憶することになっている。白い方は赤より少し機能が多く、音声が出るらしいのだが、うるさいので電池をいれるときにOFFにしてしまった。そして、その数値がどうなのか、LEDのランプの色でお知らせしてくる(余計なお世話)

このシンプルタイプを選んだ理由は、採血に必要な血液量が0.6μLで、ボタン2つタイプより少ないからだ。

センサーの写真を見れば変わると思うが、血液を吸収させる部分の長さが短いのだ。記録が残らないのが、血糖管理の上ではちょっと不便ではあるものの、記録なんて、その場でメモればいいのよ。ビンボーなんだからっ!

シンプルタイプの測定器の購入は、結論からいうと大成功だ。Verioとも数値があまりずれない。失敗も少ないので、センサーが無駄にならない。
先生の前とか自宅で測るのはVerioにして、外出時に測るときはSinocareのシンプルタイプにしようと決めたわたしは、そのセンサーを追加で100枚ほど購入した。

その時点では赤いほうを購入するつもりは無かったのだが・・・。なんとスプリングセールで赤のほうの本体が890円で販売されていたため、衝動買いしてしまった。
(大丈夫かな・・・・?)
だが、シンプルタイプ赤は無事に配送された。通関も問題なかった・・・のだと信じたい。
あまりに安いのでちょっと心配ではあったが、実際に使ってみた感じは白のボタンひとつタイプと同じで、数値もあまりずれない。センサーも期限が長いものがセットされていた。

だし、送られてきた状態が写真のとおりだった。(びっくり!)
ご参考までにシンプルタイプ白が送られてきた写真も上げるが、

赤のほうは箱はなく、全部付属のケースに入った状態で送られてきた。

25回分のtest stripとLancetも入っているので、すぐに使えるし、商品に問題はなかった。説明書は入っていたが、簡易式のほうだけ。ただ、シンプル白の説明書には赤のほうの使用説明も書いてあったから、さして問題ではない。
しかし、わたしが驚いたのは、送られてきたラベルの品名に「smart phone Case」と書かれていたことだった。

中国のサイトから購入しているのに、説明書には中国語は全く使われておらず、英語とスペイン語(多分)だけの説明書だった。

包装が雑だろうと使えればいいのだ。わたしがSinocareを選んだのは、mg/dlの商品が選べるのと、出品しているショップが多かったからだ。
血糖測定器を使用していく限り、どこかで消耗品(センサー)を購入しなければならない。複数のショップが販売をしていれば、価格にも送料にも違いが出てくるだろうし、その時点で一番安くて信頼のおけるショップを選べば良い。

わたしがいつまでこれを使うかはわからないけれど、ユーザーが多い測定器は、消耗品も安定供給されるし、年数が経ってもどこかで販売していることが多いので、使い続けることに安心感がある。
日本で15年前から使われているOne TouchUltraのLFSクイックセンサーは未だに売られている。One TouchUltra自体はもう販売されていないが、後継のOne Touch Ultra Viewも同じセンサーを使っているので、未だに使っているユーザーがいるからだ。

まあ、できることなら、もう少し使い勝手がよく、スタイリッシュで機能も高性能な測定器がいいなーとは思うのだけれど・・・。まあ、それはもう少し様子をみてからチャレンジでいいかなと思っている。

採血針だけは、28Gはさすがに痛いので、付属のもの以外を使うことにした。採血のための穿刺などについては、先日YouTubeで手指を洗うこともなく、消毒もせず穿刺しているのや、使用済の針の始末を間違えている動画を見たので、これも一応記事を作って置こうと思う。

消耗品や使い方については次回で・・・。

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