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ミステリードラマはお好き?ー「英国の古典的なミステリードラマ」が好き👍

ミステリードラマが大好きだ❣️

コロナが広がる前は徹底して見ていた。ミステリーチャンネルが専門だったのに、コロナが広がりだしてNetflix 専門になった。何故かというとあの「愛の不時着」にやられたからだ。かなり重症だったと思う。たくさんの記事を書いたので呪縛から逃れられたようだ😅

今やっとミステリードラマに立ち戻りつつある。


ミステリードラマといってもアメリカ制作のものとイギリス及びヨーロッパ、さらには日本のものでは作品の趣が結構違う。それぞれ楽しめるが私の記憶にいつまでも残るのは、イギリスの古典的なミステリードラマである。要は古い人間なのだ。

見比べる限り、まずはテンポが違う。アメリカのミステリードラマは1時間の枠の中でどちらかというと犯人を探し出す過程を楽しむ。派手なアクションや銃の撃ち合いも加わって、ハードボイルドに仕上がっている。

アメリカのドラマで私がよく見ていたのは、「ホワイトカラー」(White Collar)や「スーツ」(Suits)、「ローアンドオーダー」(Law & Order), 「コールドケース」(Cold Case)などなど。映画ではどんでん返しの”The Usual Suspects”(ユージュアル・サスペクツ)(1995年アメリカ)などが面白かった。

もう誰も知らない、か?😅(映像は全てYouTubeから転載)

ニールは元詐欺師。その才能を見込まれてFBI捜査官として上司のポールと共に事件に立ち向かう。シーズン6まであって最後、銃で撃たれて死んだと思われていたニールがパリの街を歩いている光景で終わる。ちょっとした、サプライズ!

とにかく長い。シーズン9まであって、各シーズンは10以上のエピソードからなる。ドロドロの人間関係と騙し合い、裏切り合いの裁判劇。ハーヴィーと弁護士資格を持たないマイクが繰り広げるハラハラドキドキのドラマ。つい見てしまう。でもシーズン3以降なかなか放映されず熱が冷めてしまった。マイクのガールフレンド役レイチェルが、かのヘンリー王子の奥様です。

1990年放送開始だから相当古い。2010年に20シーズンで終了。ギネスものだ。だが2022年にシーズン21が放送されているとか?オーソドックスな手法で安心して見てられた。

未解決事件(cold case)の解決ドラマ。アメリカには時効がないようで、戦前の事件も遡って捜査する。過去と現在が交錯しながらストーリーが繰り広げられ、古き良き時代のアメリカ社会が描かれていたりして、楽しめる。ドラマの最後は”closed”のボックスに入れられる。これにて一件落着みたいな!


私がここで語りたかったのは、イギリスのミステリードラマである。欧州、主にイギリスのドラマは、情景描写がふんだんに盛り込まれている。食事や服装、家屋の映像などのディテール、そして登場人物の心情などが、じっくり描かれる。ほとんどが2時間ものだ。

定番は、アガサ・クリスティのポワロ、ミス・マープルだろう。ポワロは最終話の「カーテン」でポワロが亡くなるまで見た。アガサ・クリスティは何故ポワロを殺してしまったのか?彼女の孫の話によれば、出版社やエージェントから金になるポワロを書き続けることを強要されていて嫌になったのだとか。

ミス・マープルは、役を演じる女優が3人いる。個人的には2番目のマープルが好きだ。この善良そうなおばあちゃん。好きになった人は妻帯者で、その人は第二次大戦で戦死してしまうという悲しい過去を持つ人なのだ。

「ABC事件」は、デヴィッド・スーシェが演じたものよりも、サラ・フェルプス版でジョン・マルコヴィッチが演じたものの方がリアルで傑出していると思う。ここで描かれているポワロは、あのプライドの高い高慢なポワロではなく、暗いイメージで、全く異なる人物像のポワロである。

シャーロック・ホームズもずいぶん見たけど、ちょっと古いかな。でもベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック」は面白かった。コナン・ドイルの原作をもとに21世紀に置き換えて描かれている。

他に、“The Lewis”(邦題 オックスフォードミステリーールイス警部)も最後まで見たが、これは、コリン・デクスターの脚本による”Inspector Morse”(邦題「モース警部」)のスピンオフのドラマだ。この作品の原案はコリン・デクスターだが別の脚本家が手がけている。モース警部同様、オックスフォードの美しい街を舞台に繰り広げられる刑事ドラマだ。エリザベス女王も好きだったというこのモース警部を私はあまり好きにはなれなかったのだが。

”Vera”(邦題 ヴェラ執念の女警部)は女鬼警部のドラマ。仕事中心で公私の区別のない生活を送る中年のおばちゃん警部。人間の心の闇が複雑に絡む事件を部下を叱咤激励して解決して行く。事件が解決した後、この女警部は被害者や事件の関係者にそっと言葉をかけるシーンが必ずある。かなり不器用な人なのだろう。

以上のように、イギリスのミステリードラマはたくさんあるが、中でもアンソニー・ホロヴィッツ脚本のドラマが好きだ。”Midsomer Murders”(邦題 バーナビー警部)、Foyle’s War(邦題 刑事フォイル)。特に後者は私のお気に入りである。

第二次世界大戦中から戦後を舞台にした刑事ドラマ。このフォイルを演じるマイケル・キッチンが渋くていい味を出している。妻に先立たれた寂しさを心に秘めながら、刑事の職務を誠実に几帳面に遂行する。上層部の圧力や忖度など気にかけず、ただ正義を貫くために行動する。月並みだけれど知的で「いぶし銀」の輝き。無礼ではないけれど、ストレートな物言い、でも決して冷酷ではない。

戦時中に起き得たであろうエピソードが盛り込まれていてかなり現実味がある。米軍の中の黒人差別、共産主義体制に反対したイギリス在住のロシア人、その上層部の裏切りや醜悪さ、戦時中に不当に利益を得た人間たちなどが描かれる。最後、フォイルはMI5の諜報部員となって、アメリカに逃走した戦争犯罪者を捕える。

ドラマはなんと言っても脚本のうまさだろう。「ウームと唸らされるミステリードラマに出会いたい」

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