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「愛の不時着」「キム秘書はいったい、なぜ?」の中の男たち(すべてネタバレです)⑴

はじめに

人生で3番目に見る韓国ドラマが決まらないので、もう少しこの2作を味わいつくそうと思い、別の視点から考察(そんな高尚なものではない😅)してみました。

ズバリ、男性を語る。全くの独断と偏見です。私と趣味の合わない方は不快に思われると思います。悪しからず🙏で、まずは主人公の2人から😍

リ・ジョンヒョクとイ・ヨンジュン

「何周しても何度見ても、あなたが1番です、リ・ジョンヒョク氏。」演じている俳優さんが私好みなのが1番の理由かも知れませんが、ユン・セリを思う姿はもう神々しいばかりです。

特に北朝鮮編のジョンヒョクは、やがて別れが来ることが分かっているだけに、一つ一つのシーンや眼差しが心に刺さりました。

今頃になって気づいたのですが、北朝鮮ではこの人「愛してる」も「好きだ」も言っていない。でも甲斐甲斐しくセリに尽くし全身で守る姿、そしてかける言葉には愛があふれている、「好きだ」なんて言わなくても......。


北朝鮮編別れの時に交わされた会話から。日本語訳より英語訳に心揺さぶられませんか❣️ーーーー

セリ「会いたいと心から願えば会いたい人に会えるかな」

ジョンヒョク「願うしかない。願ってないと生きていられないから」

“If I await desperately with prayers, will I be able to see someone I miss?”(セリ「祈りながら一生懸命待っていれば、会いたい人に会えるかな」)

“You do it to live. If you give up on waiting, the pain of loss will kill you. That’s why you wait.”(ジョンヒョク「生きるために(会えることを願って)待ちなさい。待つことを諦めてしまったら、生きる目的を失った辛さが君を死に追いやる。だから待つんです」)

将来のない2人の関係だから「あなたに会えるかな」と口にしない、できない2人の会話。第三者のこととして語っているけど、2人には痛いほど分かっている。また会いたいと😭😭😭

そして別れの時、

「僕がいるから」「隣にはいなくても。あなたが寂しくないようにと願っている僕がいつも.....、います」(完全版) ジョンヒョクのセリへの切ない思いが伝わってきます。

“You have me”    ”I won’t be by your side, but I always hope that you won’t be lonely.”


第7話の病院キスも初々しさと優しさが伝わってきて、どのキスシーンよりも美しかったと思います。わたし的には、8話雪の中で追ってきたセリを抱きしめた時のジョンヒョクの表情が何とも切なくて、、、💦💦💦

でも韓国に来てからのジョンヒョクには、以前のような感情が湧きませんでした。見ている私にも、北朝鮮にいた時のような緊迫感がなくなったこともあると思います。

それでも、セリが危篤状態になった時、食事もせず睡眠も取らずひたすら立ち尽くす彼の姿。そしてセリの意識が戻った時に安堵の表情を浮かべ、彼女の視界からそっと立ち退く姿。

立ち去り際に振り向いた彼の表情。まさに、これがジョンヒョクの愛し方なんだろうなと再確認した次第です💦


そして2作目の主人公、イ・ヨンジュン。
「利己的で、完璧主義者、自己愛のかたまり」の俺様男と評されています。でも私、これらの点、全く気になりませんでした。彼の内面の可愛らしさ、健気さ、いじらしさがそれらを相殺してしまい、むしろ、キム・ミソの愛を得ようと必死に努力するメチャクチャ優しい男にしか思えなかったから。

再会した瞬間に恋に落ちた運命の女性キム・ミソに気づかれないように、9年間も思い続けたその一途さにも感服しました。自問自答をしては、自分の本心を必死に打ち消そうとしても、ポロッと本心がこぼれ落ちてしまう。根は素直な人なんだろう。

自信過剰に振る舞っても、むしろ微笑ましい。パク社長のアドバイスに一喜一憂して心揺さぶられ、ミソに言われた一言が気になって眠れない。とても内省的な人でもある。

恋する心は、冷静ではいられないから自分についての状況分析がいつも的外れ。こんな人が利己的で完璧主義者と言えますか??

彼は独白しています。
「初めて気が付いた。君を手放すことはできないと。俺は君なしではダメな人間なんだと」

彼はできる女キム・ミソによって、本当に素敵な男性に変貌しました。と言うより、隠れていた彼本来の姿が彼女の魅力で引き出されたのでしょう。

ミソに言い負かされてたじろいだり、肩透かしを食った時に人差し指を鼻の下に当てて思いっきりすする時の可愛さったらない😍😍😍。ジョンヒョクが少年なら、ヨンジュンは小学生低学年の可愛らしさだ。

15話でグデングデンに酔っ払って「再会した瞬間に恋に落ちた」と告白するシーン、こんな風にはジョンヒョクはやらないだろうなと言う思いがフッと頭をよぎる。こんなところに、ジョンヒョクより親しみを感じてしまう。


ジュモク
何故かこの人の優しさが心に残ります。
第2話で、セリが不時着した場所まで送ってくれれば自力で帰ると言った時、ピョ・チスが意地悪なことを言ってセリを不快にさせます(高圧電流の怖さを知らないと言って。英語訳ではlet her get fried like a roast chicken ローストチキンのようにまるこげにさせましょう)

その時、ジュモクがすかさず何故ダメなのか状況を説明します。まだ打ち解けた関係にもなっていない状況で、未知の人をさりげなく気遣う優しさ。セリはこう言う優しさに心動かされていたはず。

ウンドンに親切賞をあげたのは、初めての食事の時みんなしゃべらず黙々と食べる中、肉をセリの皿にそっと取り分けてくれたことがうれしかったからだろう。

セリはジョンヒョクの家に匿われる条件として、みんなとの会話禁止と言われますが、ジュモクだけは、お構いなくセリと話し、ジョンヒョクにとがめられます。

そして韓流ドラマの続きが聞きたいがために、中隊長のルールなどそっちのけでセリに話しかけます。表彰式では、迷うことなく「チェ・ジウとのランチ」を選択。

いつ統一するかも分からない統一バージョンの景品であっても、チェ・ジウを選ぶ一途さ (この思いは、韓国でセリの恩返しとして実現します)

貝プルコギのシーンでは、背景として写っていましたが、貝を手にフーフー冷ましてあげてセリに手渡していました。その後もセリの気取った言い訳につきあい、焼酎をついであげたりと親切にもてなす。

この時ジョンヒョクは離れたところから見つめるばかり。ジョンヒョクとセリの恋の橋渡し役でもありました(南町の習慣ーー窮地に陥った時の回避法や指ハートや推しの説明)

ジョンヒョクは、物知り顔で話すジュモクの説明を真剣にきいていました。ジュモクは2人の行く末を予想していたのかも。100%恋に落ちると言ってジョンヒョクに叱られていましたが。

ジョンヒョクを病院に見舞った際には食料を届ける心配り。セリが喜んでいました。この時もピョ・チスの意地悪な言葉に「本当はセリさんのこと、とっても心配していたんです」とさりげなく取りなす。

地味ですが、こんな風に気遣いのできる人は周囲を温かくする。グァンボムと違ってきちんと言葉で表現できる。

パク社長
この人はヨンジュンにとって、とっても大切な人だろう(いつもは邪険に扱われているけど) ユーモアがあって、思いやりがあって、茶目っ気もあって。

ヨンジュンのことを十分理解しているから、的確なアドバイスができる(恋の手順を事業計画だの買収だのの経営活動を例にとって説明するところなどうまい。これならうぶなヨンジュンもよく理解できる)

なのに自分の私生活はうまくいってない。概して自分の事は読めないものなのだろう。ヨンジュンの恋愛は、彼とこの人とのやり取りで進んでいく。何かあると彼に相談し、相談しては軌道修正し、また相談するの繰り返し。ここで交わされる二人の会話がとってもおもしろい。

でも一方的な関係。パク社長からの相談には無関心。こんなところがヨンジュンの利己的な点なのかな(と言うより、お子ちゃまだから自分のことしか興味がない。もう必死なので人のことなど構っている心の余裕がないと言った方がいいかも)

でもパク社長、そんなヨンジュンを受け入れ、悩みを聞いてやり、恋の指南をして上げる。時には、ぐずぐずするヨンジュンの背中を強く押してあげ、不出来な秘書にさえ耐えている寛容と忍耐の人だ。

ミソとの恋愛がうまくいったのもこの人がいたからこそ。彼にはヨンジュンのすべてが見えていたに違いない。

ク・スンジュンとイ・ソンヨン

この二人、役柄もさることながら、私の好みの男性ではない🙇‍♀️(もちろん見た目だが。ファンの方ごめんなさい🙇‍♀️2回目以降は飛ばして見ていました🙇‍♀️)だからどうしても感情移入ができず、どれだけフェアに人物像が描けるか分からない🤦‍♀️。すみません🙇‍♀️

ク・スンジュン
詐欺師でかなりの悪行を働いたものの、若干の良心の呵責は残っている人物として描かれている。正と悪の間を行ったり来たりして自分の利益を確保しようと画策している。

そもそもジョンヒョクが銃弾を受ける原因を作ったのはこの人だ。自分の保身のためにセリをその兄やチョルガンに売ったために、彼女の身に危険が迫ったのだ。自分の起こした犯罪で苦境に陥ったくせに、セリを利用して生き残ろうとした。

セリのジョンヒョクへの思いを利用してお為ごかしの説得をするという、卑劣かつ狡猾な心理誘導:

「セリといる事でジョンヒョクの立場が危険になる」とか「セリを無事に帰すということは彼が無事ではいられないということだ」とか「ソダンが通報すれば、彼は殺される」

などと言われたら心が凍る。愛する人を危険にはさらせないと思うように仕向ける、残酷な手口。

ク・スンジュンの目的は、自分とソ・ダンそれぞれの利益のためであり、セリのことを本当に思っての、いわゆる利他的行為ではない。

だからク・スンジュンがセリを説得しようとして言ったことは「正論だ」などと言ってはいけない。「何一つ間違ったことは言っていない」などと言ってはいけない。本来の目的を隠し、人をおとしめるために使われた言葉、例えそれがまともなことに聞こえたとしてもそれを正当化してはならない

いつだって美しい言葉や大義の名の元で戦いが起こり、悲劇が生まれた人間の歴史を思い出せば分かる。どんなに正しい言葉でも、その裏に隠した利己的な目的のために語られたのであれば、その言葉は虚言である。


でも賢いセリちゃん❣️騙されなくて本当によかった(ジョンヒョクにプレゼントを買うために、スンジュンにもらった高価な指輪をさっさと質に入れてしまうところは痛快だ😆😆😆)

これもジョンヒョクが命がけで、迎えに来てくれたお陰だ。純粋に人を思う心が勝利して本当によかった。終盤、スンジュンが苦境に陥るのも自業自得、因果応報だ。セリにしたのと同じように、ダンへの思いを利用されたのだ。生き直そうとしていた矢先なのに。

ヨンジュンの兄ソンヨン
弟ヨンジュンに対して、ずっとコンプレックスを抱いて生きてきたのだろう。誤った記憶による被害者とはいえ、この人物には感情移入できなかった。だからミソと出会ったと言うより、出会うように偶然を装って近づいたんじゃないかと邪推さえしたくなる。

あの手この手でミソの前に現れて、私としてはこの人すごく不快だった🙇‍♀️ヨンジュンからミソを奪い、ヨンジュンに復讐したかったに違いない(独断と偏見です)。

恐らく、始めからミソにそれほどひかれていた訳ではないと思う。運命の女などという理由で恋に落ちるほどnaive(幼稚という英語本来の意味)ではないはずだ。

作家なんだし、人間観察はお手の物だろう。それより彼女の関心を買って、自分に引き寄せようとやっきになっていたに違いない。賢いミソはそんな彼に何か不穏なものを感じ取っていた。あんな公開の場で思いを告白するなんて言うやり方に彼の悪意と邪心を感じるーー完全にヨンジュンへの当てつけだ😡

でもミソはヨンジュンに対する自分の思いを確認した時、ソンヨンの告白を拒絶する。その時のミソは、すごく潔くてかっこよかった。

なのにソンヨンはいつまでも食い下がり、弟への女々しい非難の言葉を口走る。見ていても醜悪で鬱陶しい。ここでもミソとヨンジュンの愛が邪悪な横恋慕に打ち勝った👍ミソの心は全然動いていなかったけど。


ミソの父
この人Rockerなだけに、飛んでいる人で、なかなかの人物だ。ヨンジュンの心理をしっかり理解していて、すっかり彼を丸め込んだ。その文句が心憎い。

「ミソがニコニコ笑っていても信じてはダメだ。どんなつらい状況でも笑顔で耐える子だ。」「ミソは会社を辞めるんだろ。あんな子が辞めるとは、どれだけこき使ったんだ」

これでヨンジュンの心は、ミソに釘付けになった。ヨンジュンは、素直でいい子だから😜。

おわりに

まだまだ書いてみたい事があるけど、今回はこのくらいにしておこう。本当に独断と偏見で書いてしまいお気に障った方もいられる事だろう。たまには感情の赴くままに書くのもいいかなと思って🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️





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