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未来の私のために。あの時何に感動したのかを思い出すために。

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今日ときめいた言葉。日常生活で出会った素敵な言葉、心動かされた言葉あるいは事柄について書いています。そんな言葉に出会った時、凡庸な日常が一瞬輝きます。ああ、私は言葉に生かされてい…
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2023年3月の記事一覧

今日ときめいた言葉ではなくサ・ク・ラ34ーいつもの散歩道

いつものありふれた散歩道が桜の頃は、別世界のように変貌する! 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに 絶世の美女と讃えられた小野小町も、よる年波には勝てず、老いていく我が身を悲しんだのでしょうね。散り際の桜には、はかなさを感じます。 #桜前線レポート

今日ときめいた言葉33ー栗山監督の言葉「ダルビッシュ、申し訳なかった」

(写真はfullcount.jpより転載) にわか野球ファンだから、メディアに出たことしかわからない。当然、映像で見る大谷選手のパフォーマンスは、一番輝いていたし、彼の発する言葉だって多くの人々をときめかせた。 でもここでダルビッシュ選手の功績を書かないのはフェアじゃないだろう。なぜ栗山監督がダルビッシュ選手に謝罪の言葉を述べたのか。夜のニュース番組に出演した栗山監督がチームの舞台裏を語ったときに、その謝罪の意味を理解した。 ダルビッシュ選手は、チームのキャンプ初日から

今日ときめいた言葉32ー大谷選手の言葉「憧れるのをやめましょう」

                   (写真はnumber.bunshun.jpから転載) もう名言としてメディアでも取り上げられている言葉だけれど、書き留めておきたい。 WBCアメリカとの決勝戦に臨む前に、円陣を組んで大谷選手がかけた言葉である。そして彼の言葉はこう続く、 「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。 憧れてしま

「まさか私が⁈」ー“イーオット”と同じになってしまったの?

老いは誰の身にも平等にやってくるというけれど・・・。「大げさな。何をそんなに」と言われそうだが、とうとう私もイーオットと同じレベルに並んだようだ。悲しくて、落ち込んで、自己嫌悪。 その日は定例の病院の日。相変わらず混んでいて予約診療にも関わらずすごく待たされた。検査やら栄養相談やら診察、最後に支払いでやっと終わったら、もうお昼時。駅近のパン屋でサンドイッチを買い帰途に着いた。 家に帰って初めて気がついた。ない!!! ファイルがない。病院を出る時は確かに手に持っていた。あの

「イーオット」だけど「超ドジオット」

「イーオット」この言葉は、投稿者の「ゆきものがたり」さんが彼女のパートナーを語る時の呼称である。この表記がなんとも可愛らしくて、すごく気に入ってしまいました。だから使わせていただきました。どうぞお許しを🙇‍♀️ 私の夫は、本当にいい人である。ベストパートナーであると下記の拙文にも書いたけど、ドジなのがたまにキズである。結婚前からそして結婚後もその輝かしい武勇伝は数えきれない。 結婚する時、そのことを義父から「よろしくお願いします」と言われたけど、深く考えもしなかった。が、

今日ときめいた言葉31ー「政治家よりもまともな国家や共同体を作るのが小説家の仕事だ」

(2023年3月8日付 朝日新聞 「有事の前例『明後日の日本』」から小説家・法政大学教授 島田雅彦氏の記事から) 「政治や経済はシステムや権力を最適化したり、効率よく運用したりするジャンルだが、文学は個々の心情や感情、知性の自由な働きにのっとっている。 心折れる現実、マフィア化したこの国家、出口の見えないこの戦争から逃れ、自らの生存に最適な異世界をどのように立ち上げるか、といったところに知性が発揮される。 現実の主権国家も『想像の共同体』に過ぎないのだから、独裁制ではな

今日ときめいた言葉30ー「自分を粗末にする人は他人も粗末にする、自分にきちんと責任を持つ人は他人に対しても責任を持つ」

この言葉、ジャーナリストむのたけじ氏の言葉である。 (2023年3月10日付 朝日新聞 鷲田清一「折々のことば」から) 鷲田氏は、むのたけじ氏の言葉をさらに以下のように続ける。 「犠牲を払ってやっているという意識にはどこか、こっちの持ち出しだという、人を蔑ろ(ないがしろ)にするような意識が含まれている。ボランティアも、それが誰かに意味があるのは自分にとって意味があるからである。自分を粗末にする人は他人も粗末にする、自分にきちんと責任を持つ人は他人に対しても責任を持つ」(「

今日ときめいた言葉ではなく笑顔29ーにわか野球ファンを魅了したヌートバー選手の笑顔

(写真はnumber.bunshun.jpから転載) 彼の笑顔がまぶしい。 野球中継中、つい彼の笑顔を探してしまう。 この素敵な笑顔、ずっと見ていたい。 ヌートバー選手の豊かな表情筋は、きっと小さい頃から育まれたものに違いない。 この笑顔が日本チームに勝利を呼び込んでいるように思える。個々の選手のスキルやチームプレーももちろん大きな勝因だと思うけど、笑顔がみんなに与える影響、大きいと思う。 彼の笑顔がチームばかりか観ている私たちの心を和ませ、幸せな気持ちにさせてくれて

今日ときめいた言葉28ー「為政者と対峙するジャーナリズムは憲法が求める役割 鋭い追求こそが政治記者へのリスペクトをもたらす」

この言葉、ニューヨーク・タイムズの政治エディター、デイビッド・ハルブフィンガー氏の言葉だそうだ(2023年1月25日付 朝日新聞 論座の一推しから) 記事は続けて言う。氏がジャーナリズムの世界に入ったのは、 「『番犬(Watchdog)としての監視』が重要と考えたから。記者が取材源と親しくなり過ぎてへつらうリスクを指摘し、為政者に執拗に問いを重ねる『根性』がないなら『この仕事はやらないほうがいい』」と。 アメリカの民主主義への脅威が高まっているからこそ、番犬の役割もより

今日ときめいた言葉27ー孫娘の“I’m a boy!”

この言葉、私の六番目の孫娘=長女の三歳になる末娘、の言葉である。ママと二人でかわす会話のビデオが送られてきた。その会話には、 ママ  (孫娘の名)、あなたは女の子? 孫娘  No, I’m a boy😱 ママ  他に男の子はだれ? 孫娘  Daddy and (お兄ちゃんの名前) ママ  (孫娘の名前)も男の子? 孫娘  Yeah! ママ  じゃあ、マミーは? 孫娘  Mummy is a girl. ママ  (お姉ちゃんの名前)は? 孫娘  She’s a girl

今日ときめいた言葉ではなく出来事26ー「やったね👍」

私の長女の7歳の息子は何かと問題があるようで、常にママを悩ませているようだ。四人のきょうだいの中でたった一人の男の子。私は娘三人の母親で男の子を育てたことがないので、経験的なアドバイスもしてやれない。 半年以上も字が読めない状態で過ごしてきたことを知ったママの落ち込みようは大変だった。それからカウンセリングやら学習支援、担任教師との連携といろいろ手を打ったものの、当の本人を勉強に向かわせるのはもっと大変だったようだ。 彼は好きなことには没頭するタイプで、恐竜の名前などほと

今日ときめいた言葉25ー「世のためにつくした人の一生ほど美しいものはない」

英語訳は、 There’s nothing as beautiful as dedicating one’s life for a cause. 上の日本語のフレーズは、「司馬遼太郎が日本の未来を憂いて小学生の国語教科書に書いた『洪庵のたいまつ』」からの引用文で、英文は依頼された人がそれを英語に訳したもの(洪庵とは緒方洪庵のこと。彼は優秀な若者を育てることに身を捧げたと言う話) (2023年2月26日付 朝日新聞 「窓」から) その教科書からの一文の翻訳を頼んだ人は、岩

半世紀後に知った真実ー「ずっと書き続けなさい」

思い起こせば、中学三年の国語の先生が書くことについての興味を私に植え付けたのだろう。小学生まではそれこそ夏休みの宿題の読書感想文でさえ書くことが嫌いであった。休みが終わる前日まで書けなくて父に手伝ってもらった記憶がある。 中学生になり読書感想文を書くことがほぼ日課のようになり、逃げられない状況下で、私は本のあとがきをうまくまとめて書くことを覚えた。そんな感想文がかなりたまり、あろうことか、それをニ年生の時の国語の先生にほめられた。それは、その後優秀(?)な作品として学校に保