マガジンのカバー画像

愛の不時着から始めたnote

236
愛の不時着についての俵万智さんの記事「はにかみと思いやりのずらし話法」に触発されて、私もあのような素敵な文が書きたいと投稿を始めました。今は、韓国ドラマの他、自分の体験談や日頃思…
運営しているクリエイター

#ヒョンビン

今日ときめいた人83ー「いや、ときめいたのはこの人の演じる劇中人物の表情にである」と言った方がいいかも知れない。

         (タイトル写真はYouTube「チング」から転載) ー2019年37歳「愛の不時着」 ー2018年36歳「ネゴシエーション」 ー2017年35歳「スウィンドラー」「コンフィデンシャル」 ー2015年33歳「ジキルとハイドに恋した私」 ー2010年28歳「シークレット・ガーデン」「レイトオータム」 ー2005年23歳「私の名前はキム・サムスン」 ヒョンビンがどんどん若返っていく方向で彼の作品を見た。初めて彼の存在を知ったのが「愛の不時着」である。で、その時

今日ときめいた言葉54ー「愛しなさい、一度も傷ついたことがないかのように」

<はじめに> この言葉は、韓国ドラマ「私の名前はキム・サムスン」に出てくる詩の一節である。 ドラマの最後、戻ってこない恋人を待ちわびる気持ちと諦めようとする気持ち。そんな葛藤の日々を送っていた主人公キム・サムスンが、バス停で見つけたのがこの詩である。「傷ついたことがないように懸命に愛したかった」でもできなかった。だから彼女は、「愛しなさい、、、」のフレーズを「傷つきたくなければ恋をするな」と言い換えた。 「愛の不時着」でヒョンビンというカッコいい俳優の存在を知り、彼の主

今日ときめいた言葉64ー「君を愛してもいいか? 愛してくれとは言わない」

(冒頭写真はwww.hallo.tvから転載) 「父が一度も口にしたことがない言葉を言った。『すまない』と。俺も一度も口にしたことがない言葉を言いたい。『君を愛してもいいか?』『愛して』とは言わない。だが俺も愛し方を教わりたい。君の温かい心を学びたい。俺も君のように生きたい。ダメかな」 韓国ドラマ「ジキルとハイドに恋した私」(第15話)から。 「君を愛してもいいか?」 こんな風に慎ましく愛の告白をするこの男性は、孤独と自責の念から何度も自殺を試み、感情を押し殺して生きて

なぜキム・ジュウォンに惹かれるのか?  (それはヒョンビンだから、だけではない👋)ー韓国ドラマ「シークレットガーデン」から

(写真はYouTube から転載) キル・ライムを傷つけた自分の言動を、繰り返し繰り返し悔やむ姿になぜか心惹かれる、からかな? <はじめに> 何故か、この主人公キム・ジュウォンという人物が気になった(ヒョンビンが演じていたから?もちろんそれもある。いや、それしかないか、な?😅)だから、この主人公キム・ジュウォンという人物についてだけ語りたい。 多くの「感想」欄にあるような「容姿端麗、頭脳明晰、完璧男」というだけの単純な人物ではないような気がして。そう思ったのは、キル・

韓国ドラマ「シークレットガーデン」ー挿入歌がかき立てる恋する切なさ

(写真はNetflixからの転載) <はじめに> キム・ジュウォンを演じた若き日(12年前)のヒョンビンが魅力的だ。 同じヒョンビン演じる主人公でも「愛の不時着」では、寡黙であまり表情は変えないキャラクターだったが、ユン・セリを慈しむような眼差しに魅了された。 このドラマでは、もっと不完全で人間臭いキャラクターで、ヒロイン、キル・ライムを何度も傷つける。そのたびに自省したり、苦悩したり、とその時々に見せる彼の多彩な表情が魅力的だ。そして少年のような可愛らしさとちょいワル

韓国ドラマ「私の頭の中の消しゴム」ー「許しとは心の部屋を一つ空けること」

また見てしまった、ソン・イェジン主演作品。「愛の不時着」の彼女と印象が違って見えて、本当にイェジンなのと思うことしきり。この作品のイェジンは、もっと初々しくて、愛苦しさ満載(ずっと若い頃の作品だからなのでしょうけど)。 相手役男性も、うまかった。途中でヒョンビンが演じているのかと感じる時があった(あの「共助」コンフィデンシャルで演じた孤独で、復讐心に燃えた北朝鮮の警察官役の彼と、このドラマでイェジンと出会った頃の粗暴で怒りを秘めた男のチョン・ウソンが何故かダブった)。 何

「愛の不時着」ーリ・ジョンヒョクとユン・セリの愛の軌跡

                   (写真はwww.vogue.co.upより転載) <はじめに> 今まで「愛の不時着」についていろいろ書いてきたが、リ・ジョンヒョクの視点からユン・セリを思う彼の心情が中心だった。ここでは、二人が出会い、愛するようになるまでの軌跡について書いてみたい。 <ユン・セリとリ・ジョンヒョクの出会い、そして・・・> ユン・セリにとって、北朝鮮に不時着したことは、正に青天の霹靂。だが、自分を奮い立たせ、こんな経験お金では買えないと前向きに考えよ

「愛の不時着」 リ・ジョンヒョクの言葉–––「僕がいるから、、、そばにいなくても」(すべてネタバレです)

                     (写真はNetflix より転載) 「愛の不時着」は不思議なドラマである。繰り返し見てしまう中毒性はどこから来るのか。ラブコメと言われたこのドラマに何故自分がハマるのか、我ながら驚いている。「生物学的年齢からの自由」(オードリー・タン著書「自由への手紙」から)をこの時実感した次第だ。このドラマに流れる通奏低音は、哀しさである。 南北の問題がある限りこの2人は結ばれない。どんなにときめくシーンや言葉があっても、また楽しい時が流れても

「愛の不時着」 ソ・ダンという女性についての勝手な考察ーその言動から検証してみる

(タイトル写真は、25ans.jpから転載) 『はじめに』 このドラマの中でどうしても好感がもてなかった人物がいる。リ・ジョンヒョクの婚約者ソ・ダンという女性である。 彼女について寄せられている感想、投稿、コメントの多くは、可愛いい、少女のよう、プライドが高く、不器用、強い女、でも嫌いになれないなどなど。好意的なものが圧倒的に多い。 このドラマの中では、リ・ジョンヒョクやユン・セリに比べて、彼女についての人物像や内面の描写がほとんどない。 そのために彼女の人物像が演

「愛の不時着」 俵万智さんの話法解説によせて❣️

                         (写真はNetflix から転載) 素敵な分析ですね。はにかみと思いやりのずらし話法!名言です。そして、すごく納得。こんな風に考察できる俵万智さんやはりすごいです。(こんな考察いつか書いてみたいです)「言葉の国の人」の挙げるフレーズどれも心にしみます。 私には視覚的にしみたシーンがいくつかあります。このドラマ、アメリカ映画のようにキスシーンとか抱擁シーンとかほとんどないけれども、表情とかちょっとした仕草とかで、あふれる愛を