マガジンのカバー画像

教育とは、学ぶとは、知識そして知性とは?

171
日本の学校教育このままで大丈夫でしょうか。私たちは何のために学ぶのか、知識とは、知性とは、について考えていることを書いています。
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

今日ときめいた人165ーNikola Tesla(ニコラ・テスラ)

(タイトル画像は読書メーターから転載) 次女の長男が学校で「僕、ニコラ・テスラになるんだよ!」と言って写真を送ってきた。歴史上の人物になりきるイベントのようだ。 この時、私は「それって誰?」程度の認識だった。お恥ずかしい。孫でも知っているのに😅 早速、お得意のWikipedia でチェック。それによると交流電気システムを発明した人だった。当時直流電気システムを発明したエジソンはすでに会社を設立しており、テスラはエジソンを慕ってその会社に入社した。しかし直流電気と交流電気

今日ときめいた学習風景164ー歴史を教えるとは?

(タイトル写真は日本経済新聞から転載) 「人は過ぎ去った事象そのものに出合うことはできない。自分の生活経験や想像力を通じて、経験していない過去を現在とつながりのあるものとして把握する。自分につなげないと歴史を認識することはできない」 と下記の記事で書いた。 こんな思いを授業で実践している先生の授業風景を6月23日慰霊の日のNHKニュースで見た。沖縄の小学校教員 米須清貴先生の平和学習の授業。5年生の児童に先生が質問する。 先生 「語り部の人がアメリカ兵から食べ物をもら

今日ときめいた言葉163ーダーウィン進化論の「競合と淘汰」の概念だけを重視してきた社会。その先は?

(タイトル写真は、Wikipedia より転載) (2024年6月13日付 朝日新聞 科学季評「『選択と集中』は進化論か」霊長類学者 山極寿一氏の言葉) 山極氏は、「進化論」が誤った解釈で社会に適用されてきた結果、人間や人間社会がよからぬ方向に進んでいると警告している。 現代の企業戦略や社会の作り方は、自然科学の普遍的な法則を下地にしている。ダーウィンの進化論がその一つだ。ダーウィン進化論の「競合と淘汰」という概念だけを重視して、政治、経済、社会に応用してきた。 つま

今日ときめいた言葉162ー「私たちが認識する『歴史』は何らかのバイアスとは無縁ではいられない」

「このことに気づく経験が現在の教育では必ずしも重視されていない。『歴史』を『歴史的に考えること』が必要だ。 2024年5月30日付 朝日新聞に掲載された東京学芸大学准教授 日高智彦氏の「『歴史的に考える』ことの学び方・教え方」という記事を読んで興味が湧き、日高氏の論考が所収されている「歴史的に考えるとはどういうことか」(南塚慎吾・小谷汪之編著 ミネルヴァ書房)を読んだ。そのまとめである。 「『歴史的に考える』とはどういうことか」 ーー直接経験していない歴史に出合うには、

今日ときめいた言葉161ー「男だらけ 東大の未来に危機感」

(2024年6月11 日付 朝日新聞 東大副学長・グローバル教育センター長 矢口祐人氏の言葉) 東大は男だらけ。男女比は20年ほど8:2の状態。気がつけば構内の銅像は全て男性、犬の像もオスだったとか。教員も男性ばかり。出身校は大都市圏の私学。学生の98%は日本国籍。高学歴の両親でそこそこ恵まれた家庭出身。極めて同質性の高い大学。 気がつくのが遅すぎます‼️ アメリカの大学では少なくても20年以上前の時点ですでに「金持ちの白人だけの大学というレッテルが張られないように」と