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世界の音楽 - The BRIT Awards 2020

よく聞かれる質問の一つに、
「世界で聴かれるにはどうしたらいいですか?」と。

確かに、私たちAmPmのリスナーの多くは“世界”からのリスナーです。
主に使われる音楽がApple Musicだったり、Spotifyとした場合、約80ヵ国くらいに配信されていることになります。
(*“世界”には、その他にも、その国独自の音楽サービスも山ほどあります。)

そうなると、日本を 1 とした場合に、残りの“世界” 79ヵ国 を合計すると、“世界”からの再生数が当然ながら多くなります。

「世界ってどこの国を指してますか?」

と思うわけです。
アメリカという国を指しても、New Yorkと、Los Angelsではトレンドや価値観など異なりますし、ヨーロッパと一括りに言っても、国ごとに異なります。私たちにとって、近くのアジアで考えると分かると思います。

ですので、「世界で聴かれるにはどうしたらいいですか?」の前に、どこの国で聴かれたいのか、ある程度決めておかないと、結果的にどこにも伝わらない状態に陥る可能性が高いと思います。

AmPmの場合は、蓋をしないでポップコーンを作ったような感じだったので、“世界”に分散してしまい、これを修正するのに苦労しました。

曲によって、聴かれている国がバラバラでした。その結果、“世界”で聴かれている事実はありましたが、国ごとに見た場合には、曲はなんとなく聴いたことあるけど、AmPmとしての認知が無い。という状況に陥ります。

国ごとにポップコーンが、数粒だけある。
もっと、たくさん食べたいじゃないですか、でも作ったポップコーンが、世界に分散している。薄いというか、足りないですね。

飛び散らかったポップコーンを片付けながら、私たち自身がどこを重点的にやるべきか、決めきれなかったことが一番苦労した点だったかもしれません。

ちなみに、AmPmの場合は、日本のリスナーが一番多いです。
(嬉しい、最高。でも、もっと色んな人に聴いてほしい)


| The BRIT Awardsについて

日本にはレコード大賞、アメリカのグラミー賞があるように、イギリスには“The BRIT Awards”という、年間で最も優れたアーティストを称える祭典があります。

先日行われた、グラミー賞では、Billie Eilishが主要4部門で独占を筆頭に、Lizzoが3部門、Lil Nas Xが2部門受賞など、実にアメリカ的アーティスト、アメリカ的音楽が受賞された結果となっています。
これは当然のことながら、グラミー賞が、アメリカの音楽マーケットで優れた作品を称える賞ですので、当然のことだと言えます。
あえて書いたのは、グラミー = 世界ではない、ということです。
世界の一部です。

話は、The BRIT Awardsに戻りますが、昨年の2019年に関しては、過去16度のノミネートをされていた、Calvin Harrisが、2部門受賞。The 1975も同じく2部門受賞など、アメリカのグラミーと全く異なる内容になっています。

※昨年のBRIT Awardsで2冠を達成したCalvin Harrisのパフォーマンスの様子。
フューチャリングボーカルとして起用した、Rag'n Bone Man、Sam Smith、Dua Lipaの3人が登場し、豪華なパフォーマンスとなっている。
(受賞したCalvin Harrisが殆ど目立っていないが)

グラミーと異なり、The BRIT Awardsの面白いポイントとしては、アメリカと異なり、より幅のあるPOPSを知ることができる点だと思います。
やはりグラミーは、R&B、HIP-HOPを軸とした、または派生された音楽が強いように感じます。
あくまで個人的な意見ですが、イギリスの方が、多様なジャンルを調理して、POPSにする能力が最も高いかもしれません。

このことについては、そのうちnoteで書けたらと思いますが、いずれにせよ、The BRIT Awardsは、グラミーとは異なる“世界”を理解する上で、気にしなくてはいけない祭典の一つです。


| Song of the Year

まずは、“Song of the Year”と呼ばれる、その年の象徴とされる楽曲に与えられる賞があります。いわゆる最優秀楽曲賞と呼ばれるものです。
これはグラミーも同じ名前の賞がありますが、Billie Eilish - bad guyが受賞。
一方イギリス、The BRIT Awards 2020年のノミネートは、

・AJ Tracey - Ladbroke Grove
・Calvin Harris & Rag'n Bone Man - Giant
・Dave feat. Bruna Boy - Location
・Ed Sheeran & Justin Bieber - I Don't Care
・Lewis Capaldi - Someone You Loved
・Mabel - Don't Call Me Up
・Mark Ronson feat. Miley Cyrus - Nothing Breaks Like a Heart
・Sam Smith & Normani - Dancing With A Strange
・Stormzy - Vossi Bop
・Tom Walker - Just You and I


上記10曲がノミネートです。
この中では、Lewis CapaldiMabelが、“Best New Artist” 賞にもノミネートされている期待の新人です。
(新人と言うのは失礼なくらい凄く売れています)

| Best New Artist

こちらは最優秀新人賞です、グラミーでは同じくBilie Eilishが受賞しています。イギリス The BRIT Awardsのノミネートは、

・Aitch
・Dave
・Lewis Capaldi
・Mabel
・Sam Fender


の6組のアーティストがノミネートされています。
先ほどの、Song of the Yearにもノミネートされている、Lewis CapaldiとMabelが受賞に向けて一歩リードというところでしょうか。


| The BRIT Awards 2020

先ほどの、Song of the Year、Best New Artist以外にもいくつかの部門が存在しており、それぞれ注目のアーティスト達がノミネートされています。
現地時間、2月18日に受賞者が発表です。

日本では、どういうわけか注目度の薄いアワードですが、新しいアーティスト / 楽曲と出会えるきっかけになるかと思いますので、ぜひ注目してもらえればと思います。私たちも、どのアーティストが受賞されるか楽しみです。

世界と言っても、国によって全く異なること。
一言で、世界と一括りにするのは難しいこと。

私たち自身も、音楽ファンとしてThe BRIT Awardsを楽しみながら、新しい何かを見つけられたらと思っています。


※The BRIT Awardsは、チケットを購入して一般の人も観ることができます。
それなのにも関わらず、20日からロンドンに滞在予定です。
このnoteを書きながら、気付きました。。。
来年こそ、現地で。


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