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私たちは、彼らの魂と引き換えにNFTを購入することになった。

「人生は短く、死は永久に続く」 - 永遠の呪いから私たちを救ってください。と彼らは言う。
常にコンセプチュアルで、革新的な作品を発表し続けてきたオーストラリア出身のインディーデュオ“Client Liaison”が、この新たな作品を発表する際にそのように述べています。

毎月16日になると、私たちは“AmPm Deliverling”という名の下に、自分達が気になったNFT作品を購入しています。9月で既に6作品目に突入し、今月購入したのが、Client Liaisonが2021年10月1日にリリースした音楽アルバム「Divine Intervention」のダウンロード権が含まれたNFT作品。
こちらは、音楽系NFTプラットフォーム“SERENADE”で販売されており、ただ単に音楽をNFTで販売するのではなく、アルバムのコンセプトに合わせて特典が用意された内容となっています。
NFTの販売に際しては、冒頭のキャッチーな言葉はまさにアルバムに収録されている歌詞から引用されたものであり、作品と販売方法が見事に連動し、NFTの販売が、売り先の一つを増やすという考えだけでなく、話題作りの一つというだけでなく、作品のコンセプトを増幅させる手段として実施されたことに感銘を受け、購入に至りました。
また、6作品目にして初の音楽系NFTの購入にもなります。

| 音楽をNFTにする必要性はあるのか?

日本国内はもちろん、海外においても同様に、既に著作権保護がされている。あるいは、原盤並びに権利に基づく収益の徴収方法が充実している音楽作品をわざわざNFTにする必要があるのか?と様々な意見が飛び交い、依然として議論は尽きません。
しかしながら個人的な見解としては、将来的には、ディストリビューターを通じて、SpotifyやApple Musicに楽曲配信が気軽にできるように、一つのストアとして音楽系NFTプラットフォームも加わることでしょうし、各種著作に関する徴収もできるようになると思います。というより、既にある程度できるところまで来ていると言ってもいいでしょう。
あえて、この議題を出したのは、今回購入した作品のように、NFTという技術あるいは手段を活用することで、作品そのもののコンセプトを拡張するやり方があることに気付かされました。
そういう意味では、音楽作品をNFTにする理由は十分にあるなと感じたところです。ここ数ヶ月は、購入する立場が続きましたが、そのうち再びやってくる(恐らく、たぶん)、作者の立場としてNFTの販売を行うタイミングに向けては、購入するというプロセスが大きな学びに繋がり、アイデアに発展出来つつあります。

| どこで音楽系NFTを販売するのか?

基本的にNFTの売買ができるプラットフォームであれば、音楽であったとしてもNFTの販売が可能です。(細かいことは、ご自身でお調べください)
決済方法や取り扱う通貨の豊富さや、プラットフォーム自体にユーザーが多く集うところであったり、あるいは分野に特化したところも増えてきているので、作品や目的に応じて適切に選ぶのが良いでしょう。
(そもそも、どんなプラットフォームがあるのかといったようなまとめ記事もそのうち書きますね。)

この販売先の選定においても、今回の作品は非常にコンセプチュアルであったと思います。過去に購入したNFTに言及する記事でも触れましたが、NFTを販売するにあたっては、作品そのもののクオリティも重要ですが、プロジェクト全体としてのストーリーや計画においても作品の価値を引き上げる重要な要素となります。そして、販売先の性質や考え方が自らの作品と合致しているのか。そうした様々な要素を含めて、「良いNFT」なのか決まる気がします。

次回10月16日に向けて、どんなNFTとの出会いがあるのか。
あるいは、そろそろ購入から販売に矢印の方向が変わるのか。
日々様々な情報と触れ合いながら、考えていきたいと思います。

Client Liaison / Soul IPO
https://serenade.co/@AmPm

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