🍁みじかうた🍁vol.2

前回、初投稿させていただきました「みじかうた」。
「みじかうた」とは、短歌のこと。
ただ短歌といえるほどのテイは成してなく、あくまで短い歌として読んでいただければと思い、「みじかうた」としました。

それぞれタイトルは、「白」と「黒」であります。
⬜︎白は、自我のあるもの
◼️黒は、自我のないもの

特に歌人というわけでもなく、煌びやかな実績があるわけでもなく、ただ詠んだだけのもの。
共感いただけたら、嬉しいです。

⬜︎白　〜自我のあるもの〜

19.
幻聴は霊か先祖か神仏かはたまた病気か　好きにルビふる

20.
今ここで決めなくていい　決めたそのときが時間の進みだす時

21.
動かずに自然にこの身を委ねれば君が来るのを樹のように待つ

22.
外出しようかと思ったそのとき雨が降り出す　意志もつ如し

23.
暗がりのなか聞こえくる雨音に雷鳴りて旋律奏づ

24.
廃人のごときが何を期待する七月七日行きつけの店へ

◼️黒　〜自我のないもの〜

25.
のんびりと流れる時間　吾もまたのんびりになり今にも止まりそう

26.
「あぁきつい・・何やってんだ・・俺」なんていう自問自答やったことない

27.
クズもクズもはや宇宙のクズと言えるほど明確な意思をもってただ寝る

28.
一日中寝れば何かが生まれると信じて今日で六日目　無し

29.
自我もたず短歌を詠むと湧き水のごとく溢れるクズの心根

30.
たまにはと小鉢に煮物自炊してその褒美にと出前にお寿司