見出し画像

春の新生活にフレッシュ注入!

新社会人になってそろそろ疲れが出ててきてへん?新しい環境もやけど、初めましての会社の人達、全てが初めてだらけでやる気だけではやっていけなくなったときに読んでほしい本。

今回読んだ本は「アンドクター」

あらすじは研修医の主人公が医療とは少し違った視点で奮闘する話。医療がテーマの小説は医療行為そのものが物語の主軸やったり、その中で起こる人間関係がテーマやったりするけど、アンドクターでは「お客様相談室」をメインに話が進んでいきます。

新社会人がすでに過ぎ去った身としては、主人公が理想と現実のギャップに悩んだり、若さゆえに空回りする様子にもやッとしながらサクサク読んじゃえる。

物語の冒頭でいきなり医療ミスというショッキングな出来事が起こり、そこから主人公が患者とどう向き合うのか、これからの仕事にどう向き合うのか、そして自分自身とどう向き合うのか…。


そしてアンドクターを読むうえで主人公についで欠かせないキーパーソンがお客様相談室のチーフ神宮寺!医者じゃないけど、相談室のチーフとして医者とは違った視点から患者をサポートしていて医者VS相談室の構図をより分かりやすく描写してくれて読みながら自分はどっち派なのかと考えながら読むのも面白い。
社会人経験者なら主人公よりもむしろ神宮司さんに共感できるんちゃうかな?

主人公が途中一人の患者さんを通してこれからの自分の将来を悩む時があるんやけど、社会人に関わらず自分の軸が不安定になるときって誰しもあると思うんやけど、今まさにその状態って方に是非読んでほしい場面で、共感できるってだけでも不安な状態から抜け出すこともできるねん。そんで、ストーリーの終盤で主人公が結論、要するにどんな医師になるんかっていう将来像を告げるところなんて思わずグッと力が入っちゃう。

読み終わって

新しい環境で不安やったり、やる気だけが空周ってどうしたらいいか分からへん新社会人の応援本であることはもちろん、今やってることに慣れてしまって、これでいいんかなぁって漠然と思いながらなぁなぁに過ごしてるあなた、あの頃のフレッシュな気持ちを思い起こさせてくれる、そんな一冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?