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中村天風(てんぷう)先生の教え(2)

天風さん自身がお医者さんでありながら、一般的な多くのお医者さんと
全く違う考えを持っており、心が少しでも弱くなったり、将来に不安を
感じた時は天風先生が16年かけて命がけで掴み取ったという方法を
使って、積極的に力強く運命を切り拓いていきましょう。

原敬元首相や東郷平八郎元帥など、多くの人が天風先生の
会員になり、現代でも多くの財界人や著名人が中村天風さんの
書籍を推薦しています。




自然治癒力を高める食べ方

よく噛んで、唾液を十分に行き渡らせて、小さく粉々になるまで
飲み込まないようにする。
飲み込むというより、気付いたら無くなっていたというのが
理想的です。

胃が痛い、お腹が痛いという時には、安定打坐(天風式の瞑想)を
やって、無念無想の行をやっていると、ドンドンドンドン口の中に
唾が溜まってくる。
口の中に溜まった唾を飲み込むだけで、薬を飲まなくても
病気が治るように出来ています。
不十分な咀嚼をすると、食べ物を腐敗させておならが出ます。

ガスが出るというのは、消化が十分に出来ていない証拠で、食べ物が
体の中で腐敗、または発酵しているのです。

慢性の胃腸炎になってしまい、何も食べられず、歩けなくなった
お相撲さんが、天風さんのアドバイスでその日に食べられるように
なった事例を紹介します。

歩くこともできず、1週間食べることも飲むことも出来なくなり、
もし治ったとしても相撲は一生取れないだろうと
医者に言われたお相撲さんに、

「関取、さあこれを噛むんだ」と、たくあんを出しました。

「そんなもの、食べられません」というお相撲さんに、天風さんは
「食べろと誰がそう言った、噛めと言ったんだ」
「飲み込めないのなら飲み込まなくてよろしい、食道がふさがって
いるかもしれないから、とにかくこれを噛んでみなさい」
と言い、実際噛んでみましたが、少し経ってお相撲さんは

「飲みこんじゃいけませんか?」と言います。

「いけませんかって、飲み込めなかったんじゃないのか?おめぇ」

「なんだか、飲み込めそうです」

「ダメだ、まだいけない、噛め」

・・・・・

「まだ、いけませんか?」
「まだダメ」

・・・・

そのうちに、天風さんが「もうよかろう、飲み込め」と言ったら、
お相撲さんの口の中に、たくあんは無くなっていました。

「今まで吐いていた食べ物でも、唾を大部分にして
飲み込まれた食べ物は吐かないから安心しな」

そして、天風さんの家に泊まり込み、アドバイス通りに
実行したら、3週間後には四股を踏むようになったそうです。

あれが悪い、これが悪いと気にするよりも、その食べ物や
飲み物の中にある、ことごとくの栄養を今まさに自分の手足の末端に
至るまで、恵みとして受けるんだという感謝でよく噛んで頂く。
そうすると唾がドンドン出てくる。

逆に、つまんないな、まずいな、ホントにもう嫌だなと思ってると、
唾は出ないということです。




唾液は毎日0.5ℓ~1.5ℓ分泌されていますが、唾液の働きは
消化を助ける(アミラーゼの働き)だけでなく、口の中の清潔を
保ったり、食べ物を飲み込みやすくするという作用もあります。

唾液には細菌や真菌の働きを抑えたり、殺菌作用が確認されているので、
「傷口に唾つけときゃ治る」というおばあちゃんの知恵袋は、
あながち間違った行動でもないのニャ ฅ(ↀᴥↀ)ฅ

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