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粗悪な薬が売られるカラクリ

最近になって、日本うつ病学会や日本老年医学会など、医療界の
さまざまな学会が、「薬はなるべく少なめに出した方が良い」
という趣旨のことを言い出すようになりました。
この傾向は素晴らしいことですが、これには裏があります。

実は、各学会のこのような見解は、日本製薬工業協会との
取り決めによって、製薬会社からの接待が禁止になった
タイミングで出てきたものなのです。
また、これと同時期に、学会に所属する大学教授らが製薬会社から
研究助成費などの名目でもらった金額を公表しなければ
ならなくなったという事実も見逃せません。

つまり、もしも製薬会社からの接待が続き、研究助成費を
公表しなくても良いという状態が続いていたら、
学会はこんなことを急に言い出したりしなかったのでは
ないかということです。
製薬会社が奢ってくれなくなった途端に手のひらを返し、
医者は薬の悪口を言い始めたという訳です。

巷ではしばしば、開業医が大量に薬を処方することによって
儲けていると言われています。
一方、大学病院の医者は自分で薬を売るわけではないので、患者さんに
薬を出しても1円も得にならないと思われがちですが、実際には開業医が
出す薬よりも、大学病院の医者が出す薬の方がはるかに多いということが
分かっています。

しかも、大学病院の医者は薬をたくさん使えば使うほど儲かるという
事実も判明しました。
そういう美味しいエサの中には、もちろん接待もありました。

たくさん薬を使うと、製薬会社の営業担当から
「先生、ゴルフに行きましょう」とか、
「銀座のクラブに行きましょう」
誘われたりしていたのです。
ですが、先ほどお話ししたように、現在はこのような接待は
製薬会社側の自主規制によって、ほとんど姿を消しています。

では今、大学病院の医者が薬を出したくなるエサとは
一体なんだと思いますか?

・・・・・

・・・

実は、製薬会社から渡されるケースシートと呼ばれる
アンケート用紙のようなものに副作用の有無を書くと、それだけで
謝礼金がもらえるという仕組みがあるのです。
薬を使ってみて、【副作用なし】という欄にマルをつければ、
あとは4つくらいの項目に【YES】または【NO】と
答えていくだけで、数万円がもらえます。

このアンケートで最も問題なのは、副作用ありにマルがつかないような
仕組みになっていることです。
副作用ありにマルをつけると、裏面に詳細を書くようになっていて、
それを書いていると1時間くらいは掛かってしまうのです。

酷いものでは、副作用があったと書くことによって、時間をかけて詳細を
書いたにも関わらず、謝礼金がもらえなくなってしまう製薬会社も
存在すると言われています。
また、もしも本当に薬の副作用をチェックすることが目的であれば、
どんな薬であってもケースシートの謝礼金は同じで良いはずです。

ところが実際は、例えば血圧の薬だと5千円、抗生物質なら1万円、
ガンマグロブリン製剤の場合は2万円というように、購入した
薬の値段によって謝礼としてもらえる金額が違っていて、値段が
高い薬ほどケースシートの料金が高く設定されているのです。

このように、製薬会社と病院との利害関係によって、過剰に薬が
処方されてしまうことで、私たちの健康が危険に
さらされているという現実があります。



上の写真は、新型コロナによる重症化(入院や死亡)を防ぐ
治療薬として、国内で既に1600億円以上を売り上げている
「ラゲブリオ」(一般名:モルヌピラビル)です。

ラゲブリオは、日本で2021年12月に特例承認され、その後、新型コロナ薬としてトップシェアを獲得し、診療現場で広く用いられています。
それが、解熱剤など一般的な治療に加えて使っても、入院や死亡を
減らす有用性はないとされたのです。

製薬会社が謝礼という形で医者の意見を操作するから、このような薬が
誕生するんじゃニャいかな? ԅ(ФωФԅ)


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