ロスの悲しみから立ち直りたい人に知っておいて欲しいたったひとつのこと



『母ロス』



この言葉を検索してみると



どうすれば立ち直れるのか？
どうすれば乗り越えられるのか？



そのような文言で
『母ロス』は語られています。



『母ロス』と検索する人って
悲しくて悲しくて
でもどうにかして
前を向かなきゃ
元気にならなきゃ
そう自分を
奮い立たせている人なんですね。



今のままではいけないと。
こんな私じゃいけないと。



だから他の人は



どうやって
この辛さから立ち直って来たんだろう？
どうやって
この苦しみから乗り越えて来たんだろう？



経験した人が
乗り越えることの出来た道なら
私にも乗り越えられるんじゃないか？



その藁にもすがるような思いひとつで
検索している。



でもね。
立ち直ろうとしなくてもいいんです。
乗り越えようとしなくてもいいんです。



立ち直ろうとして
立ち直れる悲しみなら
乗り越えようとして
乗り越えられる悲しみなら
いいです。



それだけの強さを持って
越えられる壁ならいい。



ただ検索までして
乗り越える術を知ろうとする人っていうのは



立ち直ろうとしても出来なくて
乗り越えようとしても出来なくて



それでも
そんな自分に鞭打って
頑張れ私！！って
必死に悲しみと闘っている人なんです。



ずっと
闘い続けている人なんです。



真面目すぎるくらい真面目に。



笑おうと
笑わねばと
努力している人なんです。



お母さんを失った…



それだけでも
死んでしまいたくなるくらいに
打ちのめされているのに
その辛さも癒えぬままに
生きることを選択しなければならない
そんな苦しみを体感しながら。



だから
あえて立ち直ろうとしなくても。
乗り越えようとしなくても。



それだけの苦しみを
今経験しているだけで
十分に
立ち直ろうとしているってことなんです。



生きて
今を過ごしているだけで
乗り越えようとしているってことなんです。



だからこれ以上
自分に鞭打たなくてもいい。



もう
悲しみを悪者にしなくても。
悲しみを無理に手放さなくても。



立ち直ってる途中。
乗り越えている途中。



だから大丈夫。



そのままで大丈夫。