肌や感情が荒れた時に磨いたもの
最後の出勤日を数日後に控えたある夜
最近またアトピー性皮膚炎が再発している夫とのが会話が途切れたときに
ふと
「境界線を美しく」
という言葉が思い浮かんだ。
また抽象的だなと思ったけど、
言葉の周りが
プラチナブロンドに縁取られているようで
なんとも優雅で
しとやかな美しさが漂っているのを感じた。
シンデレラが変身する時のあの
魔法の杖から出てくる金粉銀粉みたいだな。
彼女もこれ浴びてあーなったんかな。
と思った。
「えっ、どうした?!またなんかいた?!!急にじっと自分の後ろみてるから」
という夫の声に向き直りつつ
明日はあの金粉銀粉みたいな日にしたい
と思ったのに。
⚪️
翌朝目が覚めたあとは
体調もイマイチな上に
言葉遣いがちょっと嫌な感じの人の
引き継ぎもあって
クサクサした気分だった。
外側のエネルギーが私の中に入って
不快な作用を及ぼしていると観察した。
そういえば
お肌は自分と外側の境界線。
抑圧、我慢、苛立ち、不快感、疲労…etc.
肌荒れしているときは
社会と自分の関わり(接点)のどこかも
荒れているかもしれない。
そんなことを思いながら、
薄めた洗剤で濡らした雑巾を絞った。
右も左も、上も下も
気になっていたキッチンエリアをすべて磨いた。
外側で生まれたエネルギー(食物)を
内側(体内)に取り入れる
始まりの場所。
安心と美味しい喜びを創る空間が
5センチほど上昇した気がした。
それから
玄関に続く廊下を拭き
廊下と壁を繋ぐ巾木も磨いた。
玄関と廊下の境目や、
巾木と床の境目を見つめながら
繊細な線を幾重にもひくように手を動かす。
美しい境界線になったかな?
まだ少し洗剤ときれいな雑巾があったから
ドアの取手、電気のスイッチ
最後に窓枠を拭いた。
今日は暑くもなく
心地良い風が吹いていた。
気分を良くした私は、さらに2回も洗濯機を回して寝具を洗った。
夢とうつつの境界線も、ね。
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