その言葉には速度制限というものがなく、

文章を書くのがとても気だるくて、最近文章をかけずにいる。スランプということではない。小説の構想は六本ほどあるし、書こうと思えば今からでも書くことができる。ただしそれは書こうと思えばの話だ。もちろん僕は小説を書きたいとは思っている。だって、僕は小説家志望だし、小説を書き続けたいと思っている。でも、いざ文章を書こうとすると、気だるくて気だるくて溜まらなくなる。というか、正確には僕には「いざ」ができない。そんな気質だから、僕はあらゆる事を後回しにしてしまう。そういえば、僕は今歯医者で虫歯の治療をしているのだが前回の予約をキャンセルしてしまってから再連絡ができず、気づいたら3ヶ月経っていた。電話をするには「いざ」という決心が必要なのだが、今の僕にはそんな決心をする力はない。不動産会社にも、精神科にも電話しないといけないはずなのに、電話しようと思いつつ数ヶ月経ってしまった。電話以外にも僕にはやならないといけないことがたくさんある。しかし、やらないといけないと思っている間に数週間、数ヶ月経っているのだ。全く、世界のテンポは僕には早過ぎる。
 最近毎日布団の上で何もせずに天井を眺めている時間が3時間ほどある。机の上においてある選択的セロトニン再取り込み阻害薬と注意欠陥・多動性障害の薬を飲めばちょっとは気だるさもマシになって、何かをやろうという気も起きるのだが、薬を飲む気が起きなくて寝転んでいる。さんざん寝転んでからようやく起き上がろうと決心して、薬を飲むのだが、薬の副作用で一時間後ぐらいには激しい睡魔に襲われる。睡魔に打ち勝って何かをやっても数時間後には強烈にタバコが吸いたくなってしまって、タバコを吸い始める。一度タバコを吸い始めると、一時間、ひどいときは3時間ほど吸い続けて一箱開けてしまう。次第にまた気だるくなってきて、布団の上で寝転び始める。そして、気づいたら僕は眠っているのだ。夢の中での僕はかなり活動的だ。道を歩いたり、食事をしたり、人と話したりしている。でも、起きたらまた天井と顔を合わせるだけだ。朝起きたら三十分間ほど天井を眺める、そして決心してシャワーに入り服を着替える。そうするとなんとなく気だるくなって、リビングで寝転ぶ。自分の部屋に戻ろうとするのだが、なんとなく気だるくて、起き上がれない。そのうち流石に動かないとという焦燥感にかられて起き上がって自分の部屋に戻る。すると、どうしょうもなくタバコが吸いたくなってベランダに出る。いざ、ベランダに出ると部屋に戻るのがだるくなる。そしたら一、ニ時間ほどタバコを吸い始めてしまうのだが、買いだめたタバコが切れたときはすぐに部屋に戻る。そして、タバコを買いに行かないとと思って、コンビニにいこうとするのだがなんとなく気だるくなって一旦布団の上で寝転ぶ。でもそのうちタバコが吸いたくなって頑張ってコンビニに行く。コンビニに行くと、どうせ外に出たのだからと外の喫煙所でタバコを吸い始めてしまうのだが、そうなるとまた一時間ほど喫煙所から動けなくなる。そのうち日は暮れ始めて、焦って家に帰る。これらが反復する。或いは活動的な日はひたすらに缶チューハイか、ビールを飲んで泥酔する。どちらにしろ僕は何もせずにやらないといけないことに追われている。あいつらは、いつでも僕に紐付けられていて一個一個片付けていかないと減ってくれない。そのうえ気づいたら増殖していたりするのだから本当に困った。でも、聞いてほしい、今日は頑張って部屋の中にある空き缶を4つ捨てた。このように今日は頑張ってやることを一つ消化したから、数日は何もしなくても誰も怒らないだろう。もちろん僕だってやるべきことをやりたい、でもなんとなく気だるくってやる気が起きないんだから仕方ないじゃないか。まったく、、寝転ぶこと以外の行為はやる気と根気を必要とするから困る。まったく、困る。ずっと困ってずっと焦ってずっと気だるくってずっと眠い。あぁ、小説が書きたいなぁ。なんか、面倒くさいからこの文章を小説ってことにして今日は小説を書いたことにしよう。寝転びながら書いた文章だけど、まぁ自分にしては頑張ったほうだろう。はぁ疲れたし、寝るか。

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