幸村燕

メルキド出版『前衛アンソロジー2 解体する文学』企画/『「模範的社会人」になるための自己啓発読書会』主催/クマ財団5期生(´(ェ)`)/早稲田大学闇のSF感傷マゾプロトタイプ研究会主催/早大マルクス研究会CEO ☆お仕事依頼等→maoofprism@gmail.com

幸村燕

メルキド出版『前衛アンソロジー2 解体する文学』企画/『「模範的社会人」になるための自己啓発読書会』主催/クマ財団5期生(´(ェ)`)/早稲田大学闇のSF感傷マゾプロトタイプ研究会主催/早大マルクス研究会CEO ☆お仕事依頼等→maoofprism@gmail.com

マガジン

  • 批評家見習い、批評しない

    勝手に連載しています。できるだけ軽快に書きたいことを書いていく予定です。テーマは特に決まってません。

  • 小説集

    過去に書いた小説を集めました

  • ディズニー+に入ったのでとにかく毎日映画を見て雑文を書く

    ディズニー+に入ったのでとにかく毎日映画を見て雑文を書く。 毎日観る予定ですが、毎日更新があるとは限りませんので何卒。

  • 「模範的社会人」になるための自己啓発読書会

    「模範的社会人」になるために、主にビジネス書や自己啓発本を読む読書会の議事録集になります。 「模範的社会人」になりたい人たちは読んでくださいな。 月1ペースで更新します

  • 生存書簡 二期

    フォロワーの松原礼時さんとTakuさんと書簡形式でnoteを書いています。書簡形式となってはおりますが、単体でも楽しめる文章となっておりますので、気軽にご閲覧ください。

最近の記事

  • 固定された記事

My note以外に掲載されている参加記事などのまとめ

・ハキム・ベイ『T.A.Z』読書会全4回 ・来ア会第3回『国家と革命』読書会議事録 ・Fab Cafe Nagoya【オンライントークイベント】準備運動としての雑談ー《つくるもの、つくるあたま》へ向けてー の寄稿文 ・文芸思潮81号『螺旋状の瞳』寄稿 ・REBOX鑑賞会2『映画大好きポンポさん』 ・勁草書房編集部ウェブサイト サンスティーン『入門・行動科学と公共政策』訳者と読者の対話(前編) ・後編

    • 散髪した、思い出した、映画と記憶【連載#2】

      今日美容院に行った。髪が伸びて邪魔なので行った。ただの近所の美容院だ。だが今どきの美容院であって、席の横にはディスクとiPadが設置してあり、髪を切るときのマントは両手が通せるようになっているものが用意されている。このマントで自由になった手でスマホを触ったり、iPadをいじくり映像や雑誌を見たりするのだろう。だが、僕はそうしないことにしている。というのも、僕は以前から美容院で髪を切られるときの視覚的体験は劇場で映画を見る体験に近いものがあると主張しており、髪が切られていく細部

      • 【連載】批評家見習い、批評しない①自己紹介とロラン・バルトの実在論、あるいは始めることから始めること

        今日から勝手に連載を始めたいと思います。連載の名前は「批評家見習い、批評しない」とかにしようかな。僕はアマチュアの批評家で、商業誌にも四本文章が載ったことがあるぐらい。しかも、大手じゃ全然ない。当然連載の依頼なんてこない。だから、勝手に連載しようと思い立ちました。本当はもっと仰々しく、今考えている批評のテーマについての作品批評を連載しようと思っていたのだけれど(考えていたのは「なぜ絶滅論は希望論になるのか」)、僕は批評を書こうとすると「まだその時じゃない、まだその時じゃない」

        • 時代錯誤な加速とニヒリズムのメモ書き

          2024年2月8日5時21分頃、『墨汁一滴』より1901年2月8日の文章を引用する。 幸いなことに、私の世界は病牀六尺よりは広い故、痛みの中で雑誌をめくる子規の背中を覗き見ている。溢れかえった墨汁と広すぎる世界の中で、私は病牀の敷居に経っている。 私の思考はこの文章より約14年と9ヶ月4日後に異国で生まれた書き手の元に向かっていく。「物語の(映像群の)時間は主人公の若い日々とともに終わる、という事実をはっきり示すこと。つまり、非産出的な人生についてしか伝記は成立しないという

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        • 【連載】批評家見習い、批評しない①自己紹介とロラン・バルトの実在論、あるいは始めることから始めること

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        • 批評家見習い、批評しない
          2本
        • 小説集
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        • ディズニー+に入ったのでとにかく毎日映画を見て雑文を書く
          2本
        • 「模範的社会人」になるための自己啓発読書会
          4本
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        記事

          ディズニー+に入ったので②:歌わずとも踊らずとも──『ラーヤと龍の王国』

          『ラーヤと龍の王国』(2021)を観た。本作は東南アジアの伝統文化にインスパイアを受けたものらしい。 あらすじとしては以下の通り。 昔、龍と人間が暮らす大陸クマンドラがあった。しかし、ある時クマンドラに魔物ドルーンが現れ、人々を石に変えていった。龍たちはドルーンを封印するため、自らの力を「龍の石」に封印した。そして、龍シスーが「龍の石」を用いて、ドルーンを封印し、石になった人々を助けた。しかし、この激闘によって龍たちは姿を消し、クマンドラには人間だけが残された。残された人

          ディズニー+に入ったので②:歌わずとも踊らずとも──『ラーヤと龍の王国』

          ディズニー+に入ったのでとにかく毎日映画を見て雑文を書く①:面を超えていく水平移動と立体的なもの──『モアナと伝説の海』

          サブスクディズニー+に加入したので、できれば毎日二本以上映画を見て、雑な評論文を乗せていけたらと思っています。以降はまとめて公開になるかもですが。 『モアナと伝説の海』(2016)を観た。 選んだ理由は特にないが、この前金曜ロードショーで『プリンセスと魔法のキス』(2009)を見たばっかりだったので、「ディズニープリンセス」ものでまだ観てないやつを観ようと思った。 あらすじは以下の通り。 この物語はポリネシア諸島をモチーフとしており、(タヒチのボラボラ島を元にしたとさ

          ディズニー+に入ったのでとにかく毎日映画を見て雑文を書く①:面を超えていく水平移動と立体的なもの──『モアナと伝説の海』

          抹消されたつまらなさ【第一部】なぜ赤影は参上するのか?、つまらなさを賭けること

          ❇︎無料で全文読めます。気が向いたらカンパしてくれたらタバコが買えるので喜びます!  本論考のまず第一部では相席食堂2019年6月4日放送のかつみ♥さゆりのかつみによる一人ロケにおいてかつみが約二十分観のロケ映像の中で、なぜ「おもしろい」「おもろいな」「おもしろいな」を繰り返し(十七回)たのかについて分析することによって、かつみのお笑い論を再検討し、それによって第二部でテレビにおける笑いの演出性とフィクションにおける笑いの根源的不可能性を検討する。かつみの理論から導き出され

          ¥100

          抹消されたつまらなさ【第一部】なぜ赤影は参上するのか?、つまらなさを賭けること

          翻訳)極右過激派はジョージ・フロイドの抗議を新しい内戦に変えたい。

          *VICEサイトより翻訳。極右加速主義テロリズムFar-right accelerationist terrorismの紹介文として選びました。 武装した過激派は抗議者たちの前に現れ、そしてオンラインでブーガルーboogaloo−内戦のためのコード-を促している。 ライター【Tess Owen】 2020年5月30日am6:41 アメリカ全土で爆発的に広がる警察の残虐行為に対する抗議デモの前に、極右過激派は銃を持って現れる。 他の人たちはコンピューターの影に隠れた暴力

          翻訳)極右過激派はジョージ・フロイドの抗議を新しい内戦に変えたい。

          マクドナルドをめぐる試み

          ❇︎全文無料で読めます。面白かったらカンパしてくれると嬉しいです。 1.マクドナルドと政治  3月20日19時頃、朝から何も食べてなかったので高田馬場のマクドナルドに来た。しばらくマクドナルドに行っていなかったのだが、この前「人志松本の酒のつまみになる話」でアンタッチャブルがビックマックソースについて熱弁していたのでビックマックを食べに来た。アンタッチャブル曰くビックマックのソースは他のハンバーガーには入っておらずビックマックでしか味わえないらしい。さらに、ビックマックの

          ¥500

          マクドナルドをめぐる試み

          過剰と不足の間で ―秋山ジョージ『アシュラ』における人間の条件としての食―

          ❇︎本論は以前(2020年)課題で提出したものになります。  本論考は秋山ジョージ『アシュラ 大合本 全3巻収録』(Kindle版)(ゴマブックス株式会社、2018)の作品分析を行い、そこから食について考える上でのこの作品の意義を論じる物である。なお、分析のメインには扱わないが『アシュラ 完結編』(Kindle版)(eBook Japan Plus、2014)も適宜参照する。 分析に入る前に、まずこの作品のあらすじを簡潔に書いておきたいと思う。平安末期が舞台であるこの作品は

          過剰と不足の間で ―秋山ジョージ『アシュラ』における人間の条件としての食―

          やなせたかし『アンパンマン』におけるめいけんチーズの謎について

          ✳︎ 以前課題で提出した文章です。覚書。  アンパンマンを見ていていつも思うのはパン工場にてバタコさんやジャムおじさんと住むめいけんチーズという犬を模したキャラクターの存在の不可解さである。アンパンマンには様々な料理や食材、または動物や列車などが「擬人化」された状態で登場しているのであるが、このチーズだけは犬のままである。街の子供達であるカバおくんやウサこちゃんやちびぞうくんなどは皆動物の擬人化であり、二足歩行で歩き言語を用いているのにも関わらず、チーズだけは言語を用いるこ

          やなせたかし『アンパンマン』におけるめいけんチーズの謎について

          恥ずかしながら今更らき☆すたを見たのだが、これ永遠に「オタクの眼差し」を問い続けるアニメじゃんという話。

          僕は『きんいろモザイク』『ゆゆ式』『ゆるゆり』がとても好きなので、そのノリで恥ずかしながら今更『らき☆すた』を見たのだが、予想と全然違ってびっくりした。斬新なEDなどはもちろんそうだが、一番驚いたのがこのアニメが永遠と『オタクの眼差し』について問い続けていることだ。登場人物の少女たちの何気ない会話の中では、「女児誘拐事件」や諸々の小児性愛者的な犯罪の話題が挙げられる。僕の記憶する限り4回は話題に出た。しかも何気ない登校シーンなどでだ。これらの犯罪は彼女たちの周囲を囲む見えない

          恥ずかしながら今更らき☆すたを見たのだが、これ永遠に「オタクの眼差し」を問い続けるアニメじゃんという話。

          ジョルジュ・ディディ=ユベルマンを読む前に 『ニンファ・モデルナ』レジュメ#0

          ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『ニンファ・モデルナ 包まれて落ちたものについて』 レジュメ0 「ニンファについて、その落下について」「聖女について、その遺物について」前半部分 2/19 19:00―(作成・キュアロランバルト) ⑴ 著者についてジョルジュ・ディディ=ユベルマン(Georges DIDI-HUBERMAN, 1953- フランス) 主な著作 『ヒステリーの発明』Invention de l'hystére, Paris : Macula, 1982. 『イ

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          マーク・フィッシャー/トイ・ストーリー 操り人形、ドール、ホラーストーリー:トイストーリー3とトーマス・リゴッティの新刊

          Freizeよりマーク・フィッシャー(Mark Fisher)の"Toy Stories Puppets, dolls and horror stories; Toy Story 3 and Thomas Ligotti’s new book"の翻訳。 操り人形、ドール、ホラーストーリー:トイストーリー3とトーマス・リゴッティの新刊 「多くのホラーでは、その不気味な存在感を物語に与え雰囲気を演出する目的を持った脇役やエキストラのような様々な登場人物【フィギュア】がいますが

          マーク・フィッシャー/トイ・ストーリー 操り人形、ドール、ホラーストーリー:トイストーリー3とトーマス・リゴッティの新刊

          「模範的社会人」になるための自己啓発読書会 第四回岸見一郎「嫌われる勇気」

          1.導入✴︎文字起こし:レガスピ  章分け:キュアロランバルト (読書会は5/26に実施) 参加者 えすてる(@estelle_ph2) 織沢実(@orisawa30321) キュアロランバルト(@welcome_to_neet) ブロードウェイ・ブギウギ(@B_boogie_woogie) レガスピ(@mimilegazpi) キュ(アロランバルト) この本すごく啓発して開いてくる感じがあって、読まれる理由がよくわかりました。まずアドラーはフロイト批判的な文脈から、自

          「模範的社会人」になるための自己啓発読書会 第四回岸見一郎「嫌われる勇気」

          リバタリアンの教育/ピーター・ティール

          以下はケイトー研究所の論壇フォーラムCATO UNBOUNDに2009年4月13日に公開されたピーター・ティール(1967-)のエッセイの翻訳である。(*)で挿入された文章は訳者注である。編集者注として公開されているピーター・ティールのコメントは後日別の記事で公開する予定。 私は10代の信仰、つまり最高善の前提条件としての正真正銘の人間の自由のためにコミットし続けています。私は、没収するような税、全体主義的な集団、そしてすべての個人の死の必然性というイデ

          リバタリアンの教育/ピーター・ティール