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透明になる。

心理の支援者は、透明でなければならない。

ある授業で聞いたこの言葉が、めちゃくちゃ深く刺さった。

最近元気がない人に対して、「しんどいときは無理しないで休んだ方が良い」とか、「十分頑張ってると思う」と受容的なことを言える人は多いと思う。

でも、そう言っている裏で、自分はどんな行動をとっているやろう?

「しんどいけど、ここまでは無理してでも頑張ろう」

「これくらいみんなやってるし、頑張ったうちに入らへん」

なんて思って、自分に対しては同じような言葉がけをできていないことが往々にしてあるんじゃないだろうか。

こういう自分の言葉と行動が一致してへん状態を、不透明な状態って言うそうだ。

自分を振り返ってみて、私はすごくすごく不透明やと思った。

大学で心理支援について学んでいるのもあって、他者に対しては割と寛容やと思う。

でも、自分に対しては無頓着なことが多いのだ。自分の声は無視できるし、酷使してしまう。

そしてこの言行一致ができていない状態というのは、支援の際に対象者に不信感を抱かせてしまうそうだ。「無理しすぎないで」という言葉が、薄っぺらくなってしまうから。そしてその薄っぺらさを、人は敏感に察知できてしまうから。

表面的な優しさは、優しさじゃない。

支援者であろうとなかろうと、透明な人間であることは、人として大事なことなんやろうと思う。透明になろう。

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