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【進路】院進する理由。

最近、自分が将来どうしたいのだろうかとゆらゆら考える時間が多い。

もうすぐ大学院の入試がある。勉強しないと、と気がせく中で、本当に自分はこれから少なくとも2年間、研究を続ける覚悟があるのかと問い直したい気分になっている。

今更何を、と言われるかもしれないが、やっぱりそこをしっかりと明確にしておかないといけないと思う。

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研究を続けてみたいという気持ちはある。

学部でできることは限られていて、まだまだ自分の知らない領域が無限に広がっていることを日々感じる。心理学を中心として、医学、社会学など、色んな方向から研究に取り組む先生や先輩たちの姿を見ていると、学部だけで終わらせてしまうのはもったいないなと思う。

研究室に配属されてからのこの1年半で、もっとこの分野について深く知りたいし、考えたい、と思うようになった。

それから、私には自分の頭で考えたり、議論したりする力がまだまだ足りていない。

5か月ぐらい前、まだ卒論のテーマを決められず、うじうじ悩んでいた時、教授に

「君がやってるのは勉強や。研究じゃない」

と言われて、自分がずっと高校までの勉強から抜け出せていなかったのだと気づいた。4年間何をしていたんだという声が聞こえてきそうだけど、事実だった。

私は、「こうですよ」と情報を与えられると、それを疑問を持つことなく鵜呑みにしてしまったり、「これで合ってますか?大丈夫ですか?」と聞いて安易に正解を求めてしまったりする。

私がせっせと取り組んでいたのは、既に明らかなことをただただ吸収する「勉強」だった。大学は、まだ誰も知らない、明らかでないことを追求するという「研究」を行う場所なのだ。

言葉ではわかっていたつもりだったけど、実感が伴っていなかった。気づくのが遅かったかもしれないが、気づかないよりはましだと思う。

この5か月間、教科書や論文を読んだり、先生や先輩の話を聞いたり、授業を受けたりして、何か新しい知識に触れたとき、少しぐっと踏みとどまって自分の頭で考えてみようと意識してきた。まだ受け身になって流してしまうことも多いけど、少しずつ、自分で考えて疑問を抱くことの楽しさが分かってきたように思う。

私は「研究」をしたい。まだ分からないことを明らかにして、先人たちの研究の蓄積の上に、自分の研究を積み重ねてみたい。

今、私は自分の研究について考えたり、他の人の研究を聞いて自分の意見を伝えたりするのが楽しい。

自分がうんうん悩んで考えたことを、どうやったら上手く伝わるだろうとまた悩んで考えて、なんとか資料を作って発表したり、文章に書き起こしたりする。発表して、研究室のメンバーが何か質問してくれたり、意見をくれたりすると、嬉しくなる。

楽しいばかりじゃなくて、時々うわーーーと叫んで逃げ出したくなるときもあるけど、実際に小声でうわーーと言ったりもしているけど、でも楽しい。大学に入ってから、今が一番楽しいかもしれない。

院試、頑張ります。

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