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作用反作用の法則。

何を言っても、私の発言の穴を見つけて否定するようなことを言ってくる人って、小さい頃から周りに若干名いる。私は人に恵まれている人間やと思うので、それほど多くはないけど、やっぱり少しはいる。

つい最近までは嫌やなと思っていた。どうせ否定されるんやと思うと自分の考えを周りに話すことが億劫になっていった。

たしかに否定されるのは嫌や。必死に考え続けてきたアイデアや、自分が好きな物事に難癖つけられると、自分そのものが拒絶されたように感じてしまう。

でも、研究においては、そうやって自分の研究の穴を言ってくれる人の存在ってめっちゃ大きいなと思う。自分では気づかへんかった、新しい観点をもらえる。そうか、その方向から考えるとこんな問題が浮かび上がってくるな、というのがよくわかる。

研究におけるつっこみは、決して否定じゃない。それらを全部拾って、できるだけ穴のない、頑健な研究を構築したい。

ゼミで発表する機会があると、先生や先輩、後輩からいろんな指摘が飛んでくる。

なんだか攻撃されているように感じてしまって、発表の日が近づいてくると憂鬱になっていた。

でも、ちゃんとゼミのメンバーからレスポンスがあるっていうことは、それだけ自分が考えて準備したからなんじゃないだろうか。自分自身も、誰かの知力を尽くして考えられた発表を聞くと、思考が刺激されてこういう見方もあるんじゃないかと発言できるように思う。

目的を考える。自分はこの発表の機会を通して何を得たいのか?どういう方向に進みたいのか?そこを明確にして、道筋を示せば、つっこんでもらえて、そこから何かしら進むためのヒントを得られるんじゃないかと思う。

押したぶんだけ、ちゃんと押し返してもらえるという感覚。だから、頑張ろうと思える。

作用反作用の法則を思い出す。こちらが押した力のぶんだけ、向うからも押し返される。ゼミ発表に限らず、物理の領域に限らず、作用反作用の法則ってどこでも働いているのかもしれへん。そうやって、人間は、もっと広げると世界は、バランスをとってるんかも。

そして普段の生活においては、他者をすぐに否定することのないよう、自分を戒めておく。

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