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突然ですが、ジャニーズの件、子どもたちのことを忘れていませんか。

「ジャニーズの話はいろいろ聞いてると思うから、こういう話をするんだけどね、」
どちらかといえば広告を出す側の立場から日々動向を追っていて、うっかり息子への対応がお留守になっていました。一応「友達が勝手に履歴書送っちゃって~」なっていう嘘か本当かわからないことが起きてもいい年齢です(まあそういうタイプじゃないけど。)。
「性暴力の話とか、してこなかったけど、今まで学校ではどんな話を聞いてる?」と、話を始めてみました。全体的に3年遅れくらいペースのような気はするものの、それでもプライベートゾーンの話、自分や他人の心と体を大切にすること、性暴力とは何か、被害にあったらどうしたらいいか…などの話は小学校の時から少しずつされているようです。大丈夫だよ、と本人。逆に、何となく切り出しにくいこともあって、家での話をさぼってしまったなぁ、と反省しました。

そもそも親世代のわたしたちが、あまりそのあたりのことをはっきりと教えてもらった記憶がないですし、林間学校の前に男女別々に分けられて、女子だけ生理の話をされておしまい、の人たちも結構最近までいたのではないでしょうか。何かいい教材があるかなと思い、ネットで探したところ、文科省のこのページが教える側にわかりやすく、そして動画教材などもありました(でもやっぱり3年ずつ遅い感はちょっとある)。


エンタメの世界で頑張っている子どもたちと、その保護者の皆さん、そして関わっているすべての大人たちへ。

もちろん、これまでちゃんと教えてもらっていなかった大人、すべてのこどもたちに知ってもらえるのが一番良いのだけれども、今回ジャニーズの問題があったので、今回は敢えてエンタメの世界で頑張っている子どもたちと、その保護者の皆さん、そして関わっているすべての大人たちに、確認していただきたいなと思いました。すごくざっくりですが、これだけでも覚えていてもらえたら。

・自分のからだも他人のからだも大切にする必要があります。自分のからだの水着で隠れる部分は、人に見せたり触らせたりしてはいけないし、他人のからだの水着で隠れる部分を勝手に見たり触ったりしてはいけません。
・知らない人か身近な人かどうか、性別を問わず、嫌な触り方をされたり、見られたりした場合、されそうになった場合、「いやだ」と断ること、逃げること、信頼できる人に相談すること。
・被害にあった場合、悪いのは加害者であり、されたほうではありません。体が固まって、嫌だと言えなくても、逃げられなくても、悪いのはあなたではありません。
・性暴力を見たり聞いたりしたら、信頼できる大人に相談する。

テレビに出るため、デビューするため、いいポジションをもらうため、ちょっと我慢すればいいだけ、と思う人もいるかもしれませんが、その頑張りは大きな心の傷になってしまいます。どうかそんな方向には頑張らないでほしいです。

(届くかどうか怪しいですが)エンタメの世界で力を持つみなさまへ。


その世界にかかわりを持たない立場からは、本当はどのような世界なのか、知る由もありませんが、今まで力でまかり通ってきたことも、もう通用しない世の中になっています。被害者が録音録画したりする方法はいくらでもありますし、世間に公表する手段もいくらでもある時代です。
そして、ひとたび公表されれば、今まで気づいてきた地位は一瞬で崩れ去ります。
どうか、どうか、これまでにすばらしいものを生みだして得た名誉と地位を、目の前の欲望を満たすことに利用することなく、輝いているその場所で素敵なエンターテインメントを創出し続け、そしてたくさんのキラキラするスターを世に送り出してください。

ひとりのおかあさんとして、そしてエンターテインメントを楽しむ人間として、未来に希望を持ちたいです。





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