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マレーシア・熱帯のローカル温泉に行ってきた!

ようやくやって来た!!
一番初めにnoteを書こうと思ったきっかけ、熱帯の天然温泉の話です。

ネットで検索すると、この温泉の情報は若干出てきます。日本人でも行った人が時々いるようですね。しかし、この温泉の一体どこがそんなによかったのか?私が気に入ったポイントについて少々語り、興味がある人に最新の情報が届けばいいな、という気持ちです。

では、順番にみていきましょう。

1、この温泉のどこがいいのか

2、行き方

3、料金や設備など

4、風呂の種類と温泉あれこれ


1、この温泉のどこがいいのか

とにかく湯。熱い湯。熱すぎる熱湯。ヤケドをも頭をよぎる熱湯。しかしこれがまた至福・・・。

私は風呂・温泉好きです。マレーシアで暮らしていて、日本食以上に恋しいのが風呂。バスタブ。お湯に身体をつけ「フゥ~~~」と思わず出るため息、あの瞬間。

私が住んでいるコンドにももちろんバスタブはないですし、ハイランク向けに作られているコンドでも、バスタブを置いているところはなかなかないのではないでしょうか??

マレーシアは夏国とはいえ、日中オフィスの冷房で身体が冷え切った時や雷雨に直撃されて濡れネズミの時、はたまた生理の時や週末のリラックスタイムとして、いつだってお湯につかりたい時はあります。(サウナとは別に!湯に!つかりたい時です)

もちろんその度にバスタブ完備の高級ホテルや宿泊施設に行くわけにもいかない。

そんな時、気軽に行けて(なぜなら無料だから)いつまでもボーっとのんびりできるこの温泉が、とてもいいんです。

しまった、ここまで引っ張っておきながら名前を言ってませんでしたね。

この温泉はスラヤン温泉(Selayang Hot Spring)です。

KLの北東にある観光地、Batu Caveから車で10分くらいです。郊外といえば郊外。グーグルで検索すると、沢山の写真や訪れた人のレビューがいくつか出てきます。

温泉は温泉ですが、実際に行くと「公衆浴場」と呼ぶ方がぴったりです。でも呼び方や水質、効果はどうでもいい!とにかくマレーシアにいながら熱い湯に思う存分浸かれて幸福感を味わえるので、それだけで私は大満足です。

ここがまた、完全屋外で屋根はないんですよね。ちょっと草木に囲まれていて、オフィス漬けの心身共にリラックスできます。基本ベースが暑いので、曇りの日なんかは湯の温かさが際立ってこれまた気持ち良い。

また、観光地としてガッツリ整備されていないローカル感、せわしない都会から離れた街外れの雰囲気も心落ち着かせてくれます。

この温泉に来る人、90%はローカルで多分その辺に住んでいる人たちです。残りの10%は観光客、だけど観光客は所詮ぐるっと一回りして帰るか、足湯して帰るかです。

おしゃべりなおじさんやおばさんもよくいるので、隣り合った人とおしゃべりしたり、または一人でボーっと居座ることができます。この前は好きなだけ湯を浴びて、気付けば3時間ものんびりしちゃってました。


2、行き方

この温泉行くには車がないと厳しいです。GrabやMy Carを使うかSOCARなどのレンタルカーを使うか、車を持ってる人といくか、あたりになるかと。

Grab/My Carで往復するなら

行きは問題なく行けると思います。ただ、この場所が郊外なので帰りが怪しい。

現地で撮ったGrab画面のスクショです。*Wi-Fiは自前、土曜日の朝です。

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見える範囲に車が、ない。朝9時半ごろです。

一方MyCarは・・・?

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車はあるにはあるけど距離的に若干難しそう?

通常街なんかでGrabは30秒以内につかまるので、多分1分以上、もしかしたら3分~待つことになるかもしれません。いつもすぐ車をゲットしてると、1分以上待たされた時の「誰も来てくれない!」という絶望感が大きいです。

過去最長で私がGrabを待ったことあるのは50分ですが、画面のスクショから見える車の位置的にそれより早くつかまるんじゃないかと思います(100%個人の意見)。

また、タクシーやGrabを利用した場合、帰りを待ってもらうのはドライバー次第だと思います。風呂好きな人だったら足湯しながら待ってて、と言えば待ってくれるかもしれないですね。

これまで朝6時半~20時までの時間帯で行ったことがありますが、温泉には常に人がいました。なのでもし本当に困ったら誰かに頼んだらGrabつかまりそうな場所まで乗せてくれそう、とも思います。陽気なおじさんかミドルエイジのご夫婦とか。

ちなみに以前、ヨレヨレの短パンはいて掛け湯していたおじさんが、その後ベンツ運転しながら颯爽と去っていった時は驚きました。裸の付き合いだとお金持ちかとか本当にわからんもんだな!と。

レンタカーだと楽

観光客なんかはバンやレンタカーでちょくちょく来ます。私も、ここに行くためにSOCARデビューしました。

私はついつい長居してしまうので、終わりの時間を気にせずくつろげるレンタカーが好きです。

3、料金や設備など

駐車場:無料

トイレ:30セン

シャワー:50セン

貸し出しタライ3点セット:RM2

事前に調べた記事やブログの情報では。駐車場料金2RMと書いている人が大半でした。しかし、行ってみると駐車場のカウンターもなければ料金を徴収するおばちゃんもいない。完全無料駐車場です。

代わりに、タライセットのレンタルがRM2でした。

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直径80cmくらいのタライ・バケツ(ペンキのバケツ笑)・手桶の3点セットが無造作に置いてあります。お金はトイレ前に座っているおじさんに渡します。

これ、家が近いなら持ってきてもいいかもしれないけど、観光客ならもちろんのこと、KLに住んでる日本人ならローカルとシェアハウスでもしてない限りこのサイズのタライやバケツは家にない気がします。

2RMだし家から車まで持ち運ぶことを考えたら、借りる方が断然楽だと思います。(自分で桶を持参している人の中には、ファミリー用クッキーのプラスチック箱(30cm四方のサイズのやつ)で掛け湯をしてるツワモノおじさんもいました。

また最初「タライ3つは多くない?」と思いましたが、実際にお湯汲んで納得です。源泉は熱すぎる(多分40℃後半~?)ので、バケツでまずはタライに湯を張り、時に手桶でかき混ぜたりタライ→バケツ→タライなんてお湯をいったりきたりさせて冷ますんです。

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一人でボーっとするか、近くにいる人となんとなく簡単な会話したり微笑みあったりしてるうちに湯が冷めてくるので、少しずつ手桶で足にかけたり、肩にかけたり、たらいに足突っ込んで満喫します。

トイレは30センですが、和洋ありリノベーションしたてのようでとても綺麗です(*マレーシア基準注意)。壁との距離が遠く個室が広いのと、細かく掃除されてるっぽくてあまり汚れていないのが良い。

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また、1時間に一回はバイクの駄菓子売りが回ってきます。なのでお菓子やアイスなどを買うこともできます。

着替えは

男性なら割と車のそばでバスタオル腰にまいてパンツに履き替えてます。無駄におじさん達のセクシーショットを見てしまわないように注意です。

さすがに女性だと回りの目があるので、私はいつもトイレで着替えています。シャワー浴びたければ50セントで浴びられるし、シャワールームも綺麗だから割とよき。


4、風呂の種類と温泉あれこれ

ある日の朝はほぼ中華系が占めていました。午前6時半に現地到着、~8時くらいまでは60〜70%の混雑度。薄暗い中、既に中高年層でにぎわっています。

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(午前6時半、到着してすぐの写真です。もっと人少ないかと思っていたのに結構集まってて驚いたのと、支度をして下に降りるともっと人が増えていてよりびっくり。)

その後午前8~9時、この一瞬は早朝から来ていた高齢者が帰り始め、若干空いています。およそ40%の混雑具合。だんだん日差しが強くなってきます。

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9時~10時は観光客や子連れがくるようになります。混雑度合いは50~60%。やや混雑。

夕方(16時頃、18時頃)に行ったときはそれぞれ8~10割の混雑状況でした。中華・マレー、若干インド系。高齢者、子連れ、若干カップル全てごちゃまぜ満員。

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その他ウェブで見た記事の写真と比較して、また実際現地に通うようになって気付いたのは、この温泉は現在進行形で改築されているということです。半裸でのおっちゃん達が、作業の合間に自由に湯をあびながら作業してました。

ある日は新しい大風呂を建設中、ある日はつぼ押しゾーンを設置中、またある日はシャワー式タライの設置中・・・。

一番衝撃的だったのは、まさかのツルツル白いバスタブのプライベート風呂。

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私は心の中でこれを「棺おけ風呂」と呼んでいる。

自然に囲まれ湧き出る天然温泉♪の方向かと思いきや、突然現れるこの灰色コンクリと驚きの白さ・・・。そりゃメンテナンスしやすいかもしれないけれど、、野外なのにこのタイプの浴槽に浸かるのもなんだか恥ずかしいんじゃないか?と日本人マインドでは思うのでした。

あとはこの棺おけ風呂の横にはシャワー機能がついた平タライもあり。

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こういうシャワーですけど。

これ、あくまでも人力。自分で湯をタライに入れ、レバーをひねってシャワーを浴びる。タライ覗いたら底が少し茶色くなってたけど・・・。まあ屋根もないところだし、目立ってボーフラとかが湧いてるわけじゃないからいいか、という感じ。

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(ゆうてこの汚さですが。)

それではその他どんなお風呂があるのか?みていきましょう。

掛け湯用大風呂 ☆4、好き

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沸きたてアツアツ大風呂は3箇所あります。深さが3mくらいあり、人は入りません。基本は湯を汲み、たらいやバケツで冷ました後かけ湯で楽しみます。

私はお湯を気持ち44度くらいまで冷まし、足→ふくらはぎ→もも→腕→背中→お腹と徐々に湯をかけていきます。背中や上半身に掛けると、熱い湯に包まれ気持ちがよすぎてため息がもれます。これが一番ベーシックな楽しみ方。

ローカルの人は普通に大風呂のヘリにこしかけて、石鹸使って身体洗ったりシャンプーします。その後は男も女も仁王立ちで掛け湯バッシャーン。泡とか大風呂に入るよね。あと近くにいると余裕で水飛んでくるよね。

汲みたての湯を頭からザッパーンの強者もそれなりにいる。熱くないのか。肌が慣れたのか。

その他にも、大風呂に顔面つけるおじさん達。(絶対ひとつの大風呂に一人はいる)

「きっとあのおじさんはもう綺麗に身体も顔も洗った仕上げなんだろうな・・・」と自分に言い聞かせつつ、どうしたって私がもらうお湯はそこからくるので気になってしょうがない・・・。でも仕方ない。日本じゃないしマレーシアで日本の価値観押し付けてもしゃーない。

目を瞑って手を空中に突き出しブツブツ言いながら謎の体操してるおじさんや、談笑しながら木の枝の束みたいなものでひたすら身体をぺちぺち叩いているおじさん等、バラエティ豊か。

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湯は意外と澄んでいます。でもよく見ると、底から藻のようなものがたくさん生えている。浮かんできたこれらの藻、身体に塗りたくるローカル多し。(謎)

プライベート丸風呂 ☆4、好き。

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小型のプライベート丸風呂は全部で5つ。これがなかなか良い

知らなかったのだけど、風呂の栓は持参です(!)ホームセンターで売ってるようなプラスチックのパイプ蓋またはプラ袋で止める必要あり(←重要)。

浴槽の側面と底に穴が空いているので、底はプラ袋・側面は蓋(なければこちらもプラ袋を丸めて詰める)で栓をします。側面のパイプは湧きたて大風呂と繋がってて、湯が入ってきたり逆に大風呂に逃げたりすると隣のおじさんは言っていた。

それってさらにちょっと・・・なストーリーですよね。だって個人が入った湯船の湯が大風呂に戻っているとしたら・・・。

綺麗に見えるあの水には、これまで何人分もの風呂の湯が流れ込んでいるのか・・・と。

最初プラスチック蓋が近くに転がっていて、気付くとそれがパイプに付いていたから、てっきり備え付けのものを友人が取り付けてくれたのかと思っていた。が、どうやらそれは隣のおじさんが好意でつけてくれていたものだったらしい!

なぜ分かったかというと、おじさんが帰った後しばらくして側面の蓋がなくなっていたことに気付いたから!どうりでやけに湯が少ないと思ったわ・・・。

それでもそのおじさん、始め「蓋しないとお湯たまらないよ。」「あーそんなちっさいプラ袋じゃダメダメ」と隣で静かに苦笑いしながらコメントしてきて、私は若干ムッとしたというか、気恥ずかしさを感じました、けれど、我々がバケツで湯を入れ始めたら黙って自分のバケツで湯を入れるの手伝ってくれたし(目はあわせてくれなかったけど)、overall良い人だった。

プライベート風呂の楽しみ方

このプライベート風呂、湯量が多いし湯は熱いし、30分~1時間くらいは冷まさないと入れない。時間に余裕を持ってる時にトライしたいですね。

件のおじさんは「ある程度冷めたら(といいつつ結構熱いぞ)身体をくの字にして背中~お尻で浸かるんよ」と言ってた。それが足湯がメジャーなようだ。

こんな感じ。

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後から来た中華系のご夫婦が、旦那さんはくの字で、奥さんが空いた隙間で足湯してお湯分け合ってるのを見てほっこりしたのでした。

おじさん多分湯が熱すぎて眉間にしわ寄ってたけども。

これまた気持ち44度まで湯を冷まし、足湯→尻湯→全身と徐々に浸かっていきます。「ハア~~~」温かい湯に全身包まれる快感。風呂万歳。幸せ。永遠に幸せのため息がもれる。湯が熱いから、出たり入ったり何度も楽しめる。実に1年以上ぶりに湯船に浸かった。風呂万歳。

このプライベート風呂、競争率が高くてまだ1度しか入れていない。一度入りだすと皆長風呂だから、なかなか空きがないんだ~。

シェアシェア大風呂 ☆2、んー、ちょっと・・・

かけ湯を取る大風呂と同じサイズで、中に入ることができるのがこのシェア大風呂です。

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基本的にいつもこの風呂はおじさん天国。

おじさんの聖地と化していてなかなか近寄れない。

初回あまりにおじさんでいっぱいで入ることができなかったので、後日再度アタックしました。本当はなんとしてもこの風呂に入るがため、午前5時起きまでしたけれど、予想外にプライベート風呂が快適でその日はちょっとぞんざいな扱いになってしまった。でも入らずにはいられませんがな。

いざ突撃。

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この風呂ははしごで内側に降りて入ります。私は身長157cm、底に足が着いたときにちょうど首元まで浸かりました。掛け湯を繰り返した後行くと若干ぬるめに感じる。多分43度くらいか。

入る前お湯に足をつける→熱い~、けどなんとかいけそう→少しずつ入る→うわ、結構深いな。底は丸石ででこぼこだし滑りそう→よし、足ついた!ふう~、いい感じ?→(これつまり永遠に立ちながら浸からないといけないってことか…)→ん?ん?(この間30秒)

明らかに何か臭いんです。そしてすぐ気付く、これはトイレの臭い。トイレランク堂々の「下(げ)」のトイレ。友人に頼んで記念すべき入浴シーンを動画にも撮っておいてもらったんだけど、全身浸かって「ふう~~」の直後明らかに眉をひそめてお湯をクンクンしてる自分が映ってていつ見ても笑っちゃいます。(動画は後でTwitterにあげようと思います)

ネットのブログなんかには「ドブ臭い」という表現がありましたが、もう少し具体的にいうと(ほんと誰得情報?って感じですが)水気の多い泥ベースの、道路わきにある溝からしてくるような臭さではなくて、これは明らかにどこか酸味のある、尿が便器や床に飛び散ってそのまま掃除されなかった時、時間が経ってからほのかににおいだしてくる、あの匂い。

私は水回りに関しては(それなりに)綺麗好きなので、これは一気に「ヒョエッ」っと恐怖を感じて速攻湯船から上がりました。プライベート風呂の高温湯で身体を熱湯消毒。

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上からみたお湯・・・他と比べて若干にごり湯ですね!

ココナッツ売ってたお兄さんによると、2週間に一度?は洗っているらしいですが、どんな基準の掃除なんだか、もちろん不明。

ま、ここは匂いチェックしてからじゃないと次からは入らないかな、という感じです。

また、リラックスしたいのに直立姿勢で入るなんて、意外とストイックなお風呂だと思いません?底のごろごろした石は結構ぬめって滑りやすかったし、全く平らではなく、デコボコ。くつろいでいたおじさん達もみんな白鳥のように水面下で脚ふんばってたのかな。

持ち物はどうしよう?
水着、Tシャツ短パン。替えの服、タオル、水分。プラ袋。

昼間はココナッツ等売っていると思いますが、1個RM5とそれなりにするし熱くてのぼせるから水分は多めに持っていくべきです。この場所国道沿いで、歩いて行ける範囲にコンビニもミニマートも一切ないので。

あとガッツリシャワーしたければ石鹸やシャンプーなど。半分以上のローカルは持参しているので大丈夫。

丸型プライベート風呂に入りたければ、プラスチックの袋5枚くらい用意しましょう。


と、温泉レポートはそんなところです。

次回以降はサラワク先住民の話かKLの話か、はたまた大学時代の研究の話か。

ちょっとずつ仕上げてnoteにまとめていきたいと思っています。

その時まで、また!

私のnoteで何か発見があったり、考えるきっかけになったり、純粋におもしろいと思ったり。投げ銭せずにはいられなくなった時、よければどうぞ!