機内食が不味いと仰る方は下積みが足りていない
こんばんは。
機内食ってワクワクしますよね。
Lccが増えて手軽に使える分、機内食生活が遠ざかっている方も多いのでしょう。
まず、機内食マズいと連呼する方は料理を知らない。
冷めても美味しい揚げ物、再加熱した際にも乾燥していない麺類、これらを作るのってシェフの技量と経験がミシュラン並みに厚くないとなかなか難しいです。
あったかいコーラはマズいでしょう。
マズい米で握られたオニギリは半分しか食べられずゴミ箱に投げられます。
しかし、美味しい米の炊き方は定評のある寿司屋のキッチンか米農家くらいしか知らない。
だから、スーパーの弁当はムラがある。わたし、個人的にはトップバリューのご飯マズいと感じます。
夜に大量に半額シールを貼られるのは納得です。
冒頭の通り、冷めても美味しい揚げ物やご飯はプロじゃないと作れない。
ここからが複雑さが出る話。
機内食はケータリング会社という機内食を作る専門の工場で作られます。
従業員のなかには経験も技もある方も多いでしょう。しかし、厄介なことは季節や航空会社の要望でメニューが変更になるということ。
同じようなローテーションばかりなら作り慣れたメニューから離れても美味しい作り方は積み上がっていくでしょう。
要領というやつです。
しかし、オーダーがいい加減に変わるから味に安定感が出ません。調味料は測って入れますが、味は不安定です。
料理は食材の保管方法。切る厚さ、麺であればお湯の作り方、入れるタイミング。空気の抜き方、魚は締め方。養殖での食べる餌。水質。作り上げてからの扱い。温め方。全てが重要な要因です。
一般的に生鮮食品と言われるものは、育成環境や卸売り、小売店での扱いがダイレクトに味覚や味に直結します。
そして機内食が美味い。という方は"インスタント料理にしては。"と言い忘れています。
それを間に受けて"こんなマズい機内食はありえない!"と発狂するのは底が知れています。
ネットの評判はアテにするものではありません。特に料理に関して。
飯が出るなら有り難く思え。という持論です。
金を払えば美味い飯が食えるのは当たり前と思い込んでいる資本主義の犬は、真実を知らず損をし続けるでしょう。
こんな感じで。
さいなら。