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『ばかじゃないのに』の考察を読む前に知っておいてもらいたいこと

ばかじゃないのにはYouTubeで2021年7月4日にMVが公開され、自身もずとまよのファンであるTV♡CHANYさんがMVを担当するという、ファンにとって激アツ展開な曲です。
ばかじゃないのにはネット上でいろいろな考察が投稿されていますが、そのほとんどが恋愛模様の考察です。確かに歌詞とMVを観るとそう思う人が多いのも納得です。

〈考察ポイント その1〉
・失恋の曲?恋愛要素が多い歌詞とMV
この曲、ずとまよにしては珍しい超ストレートな歌詞のような感じがしませんか?他の曲に見られる非常に難解な歌詞ではなく、「会えない人」「僕には 君を思い返す日々で過ごしていける?もう居ないのに 惹かれ合うのに 一瞬の夏だったよ」「僕に残ってる 引き摺る温もり」…また、「義務」は相手を養ったり、愛情をかけるギブアンドテイクのようなニュアンスも含まれますし、「ゴール」にも結婚のような意味合いもありますよね。「終わりが近いと 仲良くなれたし」も倦怠期を過ぎてもう別れようと話していたら、途端に楽しい思い出が脳裏をよぎり、急に相手のことが恋しくなったりしている様子にも見えます。MVにはニラちゃんとグレイくんが赤い糸で結ばれていて、その糸をハサミに切られるという展開です。2人が恋人を表しているように見えますよね。しかし、いろんな情報を集めてみると恋愛、失恋とは違うような感じがしてきました。

〈考察ポイント その2〉
・ばかじゃないのにの英語のタイトルがSTAY FOOLISHだということ
ばかじゃないのに、ばかであれ=STAY FOOLISH、これはどういうことなんでしょうか。

〈考察ポイント その3〉
・YouTubeのACAねさんの反応
ばかじゃないのにのMVを観ているとおもしろいものを見つけることができます。それはMVの内容だけでなく、コメント欄にもあります。あるユーザーが『糸(意図)を切り裂く「ハサミ」に勝てるのは、石(意志)だけなんだよね』とコメントしており、ACAねさんはハートマークを押して反応しているのです。これは一体何を意味しているのでしょうか。

ハートマークで反応するACAねさん

〈考察ポイント その4〉
・ばかじゃないのにには原曲が存在する
これはネットで噂されていることなんですが、ばかじゃないのにには原曲が存在していて、そのタイトルは「就活」というんだそうです。

就活を知っている古参と見られるファンのツイート(現在、これらのツイートは消されているので見れません)

〈考察ポイント その5〉
・基本的にずとまよの曲はACAねさんの実体験がベースになっている
これは以前から知られていることなのですが、ずとまよの曲はACAねさんの実体験が元になっています。2021年6月号のVOGUEにACAねさんのインタビューが掲載されていますが、そう語っているんですよね。

〈考察ポイント その6〉
・果羅火羅武ツアーでのMC
2022年11月3日から2022年2月9日まで全国各地を巡った果羅火羅武ライブツアー、各公演でACAねさんは、ばかじゃないのにを歌う前のMCで制作秘話を語っていました。公演ごとに微妙に違っていたんですが、恋愛要素が無かったことが特徴でした。

〈考察ポイント その7〉
・ACAねさんの涙の理由
2022年4月16日、17日にさいたまスーパーアリーナでのライブ『鷹は飢えても踊り忘れず』が開催されました。
ライブ2日目の1曲目に歌われたのが「ばかじゃないのに」ですが、この時にACAねさんは泣きました……2021年12月27日に配信されたYouTube Liveでは、路上ライブ時代に漠然と抱いていた野望について語っており、当時(2017年)ACAねさんは5年後にさいたまスーパーアリーナでライブをする、という夢を持っていたそうです。そして、そのちょうど5年後、夢を実現させたのです。夢を叶えることができた喜びから感極まって涙を流したのでしょうか?では、なぜ1日目には泣かなかったのでしょうか?

これら全ての情報を整理し、考察してみると私にはばかじゃないのにが何を意味しているのかわかりました。
ファンの間では恋愛物の曲として捉えられていますが、こういった解釈もできますよ、という提言をしたいと思います。
読み応え十分の内容になっていますので、読んでみたい方はどうぞ!

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