森の入口
『森の入口』
暫く歩くと、一面に何もない視界に木々が現れる。
白の宿ったランタンが、君をこちらに誘っているようにも見えた。
「あら、新入りさん?」
その森から、君の前に小さな人影が現れる。
「あなた、飛べるの?」
「そうとも言えるし、そうでもないとも言える。」
ふふふ、と笑い、続ける。
「あなたもじきに分かるわ。ともかく、森にいらっしゃいな。」
風が吹き、葉の無い森から笑い声のような音が響いて少女の笑い声と共鳴した。
****前回****
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