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読書感想文「君たちはどう生きるか」


こんばんは、アモです。
近く、入籍と引越しを控えておりドタバタしています。

合間合間で読んでいた本を読み終わり、感じ入ることが多かったので久しぶりに読書感想文を書こうかなと思います。


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今回私が読んだ本は、「君たちはどう生きるか」です。
以前にマンガ化して話題になった本だと記憶していますが、その時には触れていませんでした。

この本は、コペル君と呼ばれる主人公が日々の出来事をきっかけに感じたことや考えたこと、彼の叔父さんがそれを聞いて書いた手記よ2つを中心に書かれている、物語形式で構成されています。
私は、タイトルだけ見て自己啓発本のような形式だと思っていたので意外でした。

さて、私はこの本を読んで、「充実した人生とは」ということについて考えさせられました。

そう思うに至った経緯を以下につらつらと記していこうと思います。

•考えることをやめてはいけない

歳をとるごとに、1日が、1年が早く過ぎるようになったなと感じます。
日々の忙しさに追われて流れるように過ぎていってしまう時間。最近はそれが当たり前だと考えていました。

この物語の中で、コペル君は日々の些細な出来事や見聞きしたことについて深く考えて、様々なことを思い、生きています。
そこから、人生について大切なものを学び、大人になっていく過程が描かれます。

私には、それがとても充実した人生に映りました。
私たちは近年、コンテンツの充実から来る余暇の忙しさの中で、つい何かについて深く考える時間を無くしているように思います。私もそうです。
量では充実していますが、どこか大きな思い出には残らない。昨日何をしていたのかあまり印象に残っていない。思い返すと、最近はそんな日々を過ごしているように感じました。

日々起きている出来事は、ドラマやアニメに比べたら些細なことの積み重ねだと思います。でも、結局自分にとってはそれが等身大の人生で、それを味わい尽くすためには、その些細な出来事について考えて、感じることが大切だと思いました。

それを些細を積み重ねた人生は、もしかしたら他の人から見たらドラマチックなものかも…?
私から見た、コペル君の生活のように。

•失敗との向き合い方

人間は生きている中で、大小様々な失敗をします。
物語の中で、コペル君も同じく彼の中では大きな失敗をします。そのことについて友達に謝りたいけど、絶交されたらと思うと勇気が出ない。そんな彼に叔父さんが言った言葉がとても印象に残りました。

要約すると、「失敗した事実は変わらず、失敗したのは自分なのだから、今できる最善のことをして、その結果どうなるかは委ねるしかない。」ということです。

失敗した後はつい「周りの人に嫌われてしまったか」「隠してしまいたい」と言った気持ちに襲われてしまいます。しかし、過去は変えられないのだから、今できる最善を積み重ねていくしかない。
当たり前のことですが、実行するのは難しい。
だけど、実行することが大事。そんな当たり前なことを思い出させてもらいました。

また、この章の中ではコペル君のお母さんが過去の自分の小さな失敗を何度も思い返してしまうという話をします。しかし、それのおかげで日々の自分の心に素直に動くことの大切さを忘れないでいられると言った心に繋がっているとも話しています。
そうやって、失敗を未来に繋げていきたいなと思いました。恥ずかしくて思い返したくない思い出についても、少し考えてみたいです。

失敗は、どう向き合いどう繋げるかが大切。
私生活でも仕事でも、忘れないようにしたいです。

•物を思い言葉を交わすことの大切さ

この本の中で描かれた時代には、当然スマホなんてありません。
物語の中でコペル君は、友達や家族とよく話し、物思いに耽る時間をとっています。

自分が子どもの頃は、スマホはなかったので友達や家族とそういう時間をとり、何かぼーっと考えている時間があったなと思います。
いつしか、空いた時間にはスマホを見て、つい無言で深く物事を考えていない時間を過ごしているように思います。

量より質という言葉がありますが、最近は量重視の時代です。しかし、量をこなしても心に残らなければ意味がないなと、この本を読みながら思いました。

昨日ネットで見た記事、youtubeで見た動画。心から楽しんでいたかと言われると、どこか時間を潰すためのものであったような気すらしてきます。

そこに深みをもたせるためには、やはり行ったことに対して自分がどう思ったのかを深めて、心に根を張らせることで、それが将来思い出として花を咲かせるのかなと考えました。

•君たちはどう生きるか

最後にこの問いへの私の答えを書いて終わろうと思います。
私は、「些細なことを大切に考え、素直に生きる」をまずは目標にしたいです。

たまにはスマホを手放して、じっくり話したりボーッとする時間を作ること。、

日常に感謝し、成功しても失敗しても見栄を張らず、自分の気持ちに素直になって、考えることを忘れずに。

数年経ったらこの問いへの答えは変わると思いますが、まずはこの答えから。

人生の新たな一歩を踏み出すタイミングで、この本を読めて良かったと思います。

自分を、周りの人を大切にできる人間になれるよう、頑張ります。


思うがままに書いた散文を読んでいただいた方、ありがとうございました。

もし、この本が好きだよという方がいらっしゃいましたら、あなたの感じたこと、「君たちはどう生きるか」に対して出したあなたの答えを教えてもらえると嬉しいです。

それではまた!

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