ロシア･ウクライナの次は？

ウクライナ情勢について、BBCなどでは今も毎日のように報道があるし、注視していかないといけない状況であることには変わりない。
そんななか、他のヨーロッパの地域でも緊張感が高まってきていると聞くと、みなさまはどの場所を想像するだろうか。

今回、セルビアとコソボの緊張関係について少し触れたい。

Serbia-Kosovo ID document row settled, says EU - BBC News

こちらの記事をご覧いただきたい。
"But the two countries are yet to agree on the contested use of Serbian car number plates issued in north Kosovo."（日本語訳：セルビアとコソボの間ではコソボ北部で発行されるセルビアの自動車のナンバープレートの問題について、合意に至っていない）

（中略）

"Kosovo's government wanted to introduce a new measure that would require ethnic Serbs to use Kosovo-issued car licence plates and for people entering the country via Serbia to receive special entry documents."（日本語訳：コソボ政府はセルビア系の人に対してコソボナンバーの自動車プレートをつけるよう、また、セルビア経由でコソボに入国する際には特別な許可証を持参するよう求める新しい施策を導入したがっている）

この問題について、コソボの国境から約20kmのセルビア在住のボスニア人の方（Aとする）に話しを聞いてみた。

私：BBCで、コソボの車のナンバープレートが何とかって言っているけど、これってどういうこと？
A：ナンバープレートなんて、大きな問題のごくごく一部に過ぎないよ。最近、軍事車両が僕の住む町にもガンガン入って、セルビアからコソボの方に向かっているよ。
私：それって以前もあったこと？
A：1990年代以来かな。
私：どんな背景なんだろう。
A：セルビアはロシアと兄弟国なんだよね。コソボは西欧のバックを受けている。2008年2月にコソボはセルビアからの独立を宣言したけれど、セルビアは認めていない。EUはセルビアがEUに加盟する条件として、コソボの独立を承認することを挙げているんだけどね。
私：それって今のロシア対ウクライナの図式と似ていない？西欧のバックを受けるウクライナ対ロシア。
A：その通りだよ。バルカン半島は、中東に次いで不安定な地域なんだよ。

きな臭いことにはまだなっていないようであるが、今後、少し注意が必要な地域かもしれない。