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流れに身を任せることと自分で決めて動くこと④

…③からのつづき…

警察からの帰り道、
「俺は悪くないよね。」と呟く彼。
違和感を感じたわたしは、
「あの状況は、確かにあっちが一方的だったと思うけど、あなたも応戦して参加してしまったことで怒りが大きくなってしまったよね」
と真剣に伝えました。
それを聞いた彼は急に様子が変わり、
「なんで味方してくれないんだよ」と、
悲しそうな顔で怒り出し、帰宅したばかりの家に1人で閉じこもってしまいました。

それから数日、お互い連絡を取り合いませんでした。

わたしがちょうど神奈川県内で家を探し始めた頃、久しぶりに連絡を下さった方から声をかけて頂き、
“インナーチャイルドカード“ というカードを使ったレッスンをスタートしていました。
これは、
【わたしの中にいる、小さな子どものわたし(Inner Child)】の声を聞く手法
つまり、
潜在意識にある様々な自分の本当の声を、自分で知る手法
を学ぶレッスンなのですが、
連絡を下さったこのレッスンの師である方に、胸が張り裂けそうな今の状況を相談をしてみました。

真摯に送り出された言葉や、まっすぐなご助言、そこから発せられる温かいエネルギーに後押しをされ、
このような避けられない事態が起こったのは偶然ではないと感じたわたしは、
わたしのインナーチャイルドが、この現実を通して何をわたしに訴えているのか、耳を傾けてみました。
彼を失ってしまうかもしれない、という不安と焦りから、表面的に何かを変えようとアレコレ思案しても意味がない、もっと内側の根本的なところまで潜らないと解決しないと思ったからです。

ハートにフォーカスしてすぐに浮かんできたのは、
過去の恋愛関係や仕事の上司との関係から感じてきた【男性からの抑圧】でした。

相手の男性が不機嫌になるようなことはしたくない→してしまったら怒られる、嫌われる。
自分の意見や表現を押し殺してでも、相手の男性に合わせた言動を無意識に取っていたことに、
気づきました。
あのカップルの男性が女性に対して暴言を浴びせている姿は、
まさにわたしの中にいるインナーチャイルドが抱えている恐怖そのもの。
あの夜起こった現実は、わたしの中にある恐怖が映し出した現象だったんだ、
とハートで理解した途端、
混乱や不安の荒波がスーッと引いてゆき、穏やかな海のごとく、平静な自分が少しずつ戻ってきました。

この気づきと共に、この状況が解決しますようにと祈りながら床に着いた翌日、
彼からメッセージが。
謝罪の言葉と共に、お別れしたくないと綴られていました。
もう少しだけお互い落ち着いた時間を取ってからちゃんと話しましょう、と返事をしたあと

わたしに大きく揺さぶりをかけたこの一連の出来事は、
これからのわたしを生きるために必要不可欠な、ひとつの通過儀礼であること、
そしてここから新たな人生が始まったような気持ちになったのでした。

…⑤へつづく…



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