私は、◯◯◯のヴァイオリニストで在りたい 9 ~ 自己の存在価値を考える
クラシック音楽に幼い頃から関わっている方
楽器をきちんと習ってきた方にとって
人にされると困る質問ってあるんじゃないかと思うんです。
「何のために音楽をやっているの?」
そう言われたらとりあえず「好きだから」と答えるんでしょうが
「好きなだけでは食えないでしょ。それなのになんで続けてるの?」
そんな風に問われたら?
まぁ、昔の自分ならやっぱり
「…好きだから」
としか答えられなかったかもしれません。笑
以前、音楽を愛すること、愛し続けることがそもそも音楽家を続ける上での最低条件だと私は書きました。
(その記事はこちら)
「好き」という感情が伴っていなければ、
そもそもあまり音楽に関心がない人に本気になって振り向いてもらうことすらも難しいからだと考えているからです。
けれどただ、「無目的に」「弾いているだけ」でも広がりはできないと思うんですね。
では何が必要か。
実は昨夜、こんなオンライン企画にスピーカーとして登壇しておりました。
私を含めて6名、
イラストレーターさんやアートに関わる様々なクリエイターより
コロナウィルスをきっかけに環境が変わったことで現状はどうか、
そしてそこからどのような新しいアイディアが生まれたのか。
リモートワークという、人と距離を取ることで気づかされたことはなんだろうと。
様々なお話が飛び出しまして、私もとても励みになりましたし
改めて自分自身についても考えさせられて、いい機会にもなりました。
で、それぞれの方、私も含めですが、
これからの時代、必須になるであろう感覚について、各自15分ずつあっという間に過ぎる白熱した内容となり、休憩なしの2時間、パソコンの前で過ごし続けることに(笑)
ただ、各々話す言葉に多少の違いはあるものの
価値観については共通したものを感じました。
そのうちの一つで、一言で言える、いい言葉を知りました。
それは、
「コアバリュー」
気になる人は検索して調べてみてほしいです。
出どころは「ザッポス」という靴を販売するネット通販の企業ですが
ここのお話も面白いので、このブログを読み終えた人で興味湧いたという方は検索へGO。笑
この言葉は、一般的には、企業で使われるイメージがあるようです。
流行りの手法と関係なく、一貫した、決して変わることのない、心情や価値観を組織に浸透させていき、会社の社員と共有、徹底的にこだわる。
そのような価値観を「コアバリュー」と呼ぶん のだそうですが、
企業じゃなくとも、自分という個人レベルでも考えられるのではないか、昨夜のテレクリエイトで、出ていたお話の一つでした。
で、思ったんです。
「自分のコアバリューって考える」って、私たち音楽に携わる者でも、言えることだよなって。
自分が社会に与えられる価値って。
音楽で食っていけない、やっていけないと思っている人がいるならば
ちょっとこんな考え方をしてみてほしいんです。
音楽をするのが仕事だ、と、音楽が目的になってしまってる人に
音楽を通じて〇〇をしたい。
そんな思考に変えていく作業、とでも言いましょうか。
この〇〇はいろんなものが入ると思います。
「誰に」「何を」したい、それぞれに言葉を当てはめていく作業、思考。
誰に、なら
社会でもいいし
もっと特定のものでもいい。
子供や、お母さんたち、など、特定の人たちに照準を合わせて考えてみる。
何を、なら
癒しを、とか、元気になる、とか、当てはめていく。
自分で考えられるワードをたくさん考えてみるのがいいと思うんです。
大事なのは、あなたがやりたい音楽をどこに向けるのか、誰に届けたいのか
「誰に」「何を」与えたいのか、それをきちんと明確にしていく。
そうすれば、ただ無作為に音楽をしている、ではなくて、きちんと目的を持った、意思を感じる音楽になっていくのではないでしょうか。
これからの時代、必要な思考だと思います。
もっといえば、
どのアートに関わる人も
必要な価値観なのだとも、思います。
そして、人と距離のある今の時代だからこそ
ただ音楽しかできない、を言い訳にはせず
パソコンやインターネットを使える機器に対してもアレルギーを起こさず(笑)怖がらずにどんどん使っていっていいと思いますし
個人が発信していく、という点では今の時代、とてもしやすい。
SNSの活用も、現代を生きる音楽家は大切だと思います。
大昔ならコンクールで賞をとって、それをきっかけに世間で名前が広まる、そういう手段がメインであったのに対し
今の時代、例えばの話、ツイッターでたった一言呟いただけでも拡散されたり(いわゆるバズり)
、一気に広まることも、あり得るわけで。
自分自身のことを知ってもらう手段は、現代はたくさん、かつ手軽なところにあります。
昔ながらのセオリーなやり方だけにこだわらなくてもいいのではないかって思うんです。
それが、またあらたなクラシック音楽業界での価値観の開拓にもなっていくんじゃないかと。
というわけで、今回はここまで〜。
次回、私がどのようにこれまで動いていたか
これから動いていきたいか、さらに書いていきたいと思います。
そして今日のおまけは、6年前のわたしとももちゃん。モモイロインコのももちゃんとの写真です。本筋と全力で関係ないです。笑
見たい人だけどうぞ❤️
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