【物語】ハーモニー #4
酒場では、いつも通り多くの町民でごったえがえしていた。ミアとザックはカウンター席に座りながら、セレナーデ図書館で得たステラからの情報とにらめっこをしている。メモに書留めた「Ⅱ」のマーク。これが一体何を意味するのかも分からないまま、頭を悩ませていた。
「こんなマークが一体どんな風に問題解決のカギになるっていうんだろうね。皆目見当がつかないよ」
「まあ、でもステラのばあさんはああ見えて、頼んだことはしっかり請け負ってくれる人だからなあ。デタラメな情報を寄越す人ではないだろうし…