マガジンのカバー画像

Amityの小説たち

11
小説書きに挑戦してみることにしました。様々なジャンルの話を書いていきたいです。不定期投稿予定。
運営しているクリエイター

記事一覧

【物語】666の憂鬱

 カリカリ…カリカリ…。薄暗い牢の中、白紙に筆を走らせる音が虚しく響く。卓上には紙の山。…

Amity
3週間前
6

【物語】タイムカプセル

 いよいよだ。とうとう、「今日」が来てしまった。地球が滅亡しない限り、避けられないと分か…

Amity
2か月前
11

【物語】夜を超えて #2

 どうやってダンジョンへと辿り着くのだろう。キョロキョロと辺りを見回してもそれらしき手段…

Amity
3か月前
6

【物語】夜を超えて #1

 2時。長針と短針の長さの差が絶妙なせいで、0字10分なのか、はたまた2時きっかりなのか頭の…

Amity
6か月前
7

【物語】ハーモニー #5(最終話)

「おいおい...。いったいこれは何なんだ?急に光り出したぜ、このマーク」 狼狽えながら紙を広…

Amity
6か月前
6

【物語】ハーモニー #4

 酒場では、いつも通り多くの町民でごったえがえしていた。ミアとザックはカウンター席に座り…

Amity
7か月前
8

【物語】ハーモニー #3

 重厚な扉を開けると埃っぽい匂いが鼻孔をくすぐった。辺りを見渡すとうず高く積まれた本の壁。ここはローゼンメイト屈指の蔵書数を誇る図書館・セレナーデ。だが、この図書館にはいくつか変わった特徴がある。一つ目、開館時間は夜中のみ。「夜中」とはいつを指すのか。それは日が完全に沈み、闇が空を覆いつくしたとき。だから幼子が訪れることは滅多にない。来ることがあっても、大人と一緒である。二つ目、図書館を取り仕切きるのは、特殊能力をもった老婆・ステラ。彼女は気難しい性格故、ローゼンメイトの町民

【物語】ハーモニー #2

 ミアは緊張した面持ちで部屋に入り、まじまじとラファ―タとレシータを見つめた。 「この2人…

Amity
9か月前
5

【物語】ハーモニー #1

 ヴァイオレット色の惑星にある西の町・ローゼンメイト。この町にはこんな伝説がまことしやか…

Amity
9か月前
7

【物語】セミの抜け殻

 うだるような暑さが続く。ちょっと外出しただけで額に、頬に汗がにじむ。通学路を歩くことほ…

Amity
9か月前
5

【物語】青の迷宮

 青の世界。完全に青しかないじゃないか。一体、ここはどこだろう。まるで絵画か映画の世界に…

Amity
9か月前
3