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前世療法

女性の多くがスピリチュアルな世界に興味持ってるんちゃうかな。 私も好きやで。 一時、前世が現在の自分に影響を与えてるってテレビでやってて、前世を認識したら今のトラウマが解決できるらしい。 で、友達もそういうのん大好きで、アメリカで前世研究第一人者のワイス博士のCD本がいくつか売られてたから、一緒に買ってやってみよう!!となってん。 

それがな、なかなか神経集中して催眠状態にならへんねん。 大体は寝てしまった。 友達も苦戦。 いっぺん、一緒にやってみようってことで部屋を薄暗くして二人でトドのように倒れてCD再生。 途中で外から廃品回収のアナウンス流れたり、けっこう邪魔が入ってやり直ししたわ。 終わった後で、「なんか見えた?」って聞きあうんやけど、大体真っ暗けで終わりや退行催眠ってやつやね。 お母さんのおなかの中までさかのぼって、階段を下にどんどん降りていくねん。 赤ちゃんの時に乳母車に乗ってた記憶は蘇った。 後で母に聞いたら、その時に見た地面の砂利道とか実際そうやったらしい。

かなり一人でCD聞いて練習してたら、うまくいってん。 大体は断片的なものやってんけど、はっきり見えたものは3つ。 

①砂嵐がひどいところで、迷路みたいに高いベージュ色の塀がたくさん囲む町に住んでいた記憶。 風の音がすごくする。 砂除けのため?にベールをかぶった女の子だった。

②針葉樹林の中の平屋建ての家に住む老婆。 親戚と集まって食事会をしてた。 穏やかで静かな暮らし。 場面が変わってロッキングチェアに座って暖炉の火のそばで、眠るように死んでいった。 

③ブリックが敷き詰められた広場のようなところで、まわりに大きなブリックで作られた建物がある。 自分は19歳の男性で袖がチューリップみたいにふわっとした白いシャツを着て、剣を持っている。 友人らとともに革命の戦いに来ている。 もう精神的にも疲れている。 早く解放されたい。 敵と戦い中、幼馴染の友人が刺されて死亡。 ものすごく悲しい。 自分も振り返った瞬間、敵の剣で斜めに切られて死亡。 でもやっと死ねてうれしい気持ち。 死は怖くない。 誰かが自分を持ち上げて高く上がる感覚。

友人はいつも同じ映像で、暗闇の中から、自分をにらむ目がだんだん近づいてきて、怖くて無理になった言うてた。 人間じゃない獣の目らしい。 

でもなんも私に変化ないわ。 前世かどうかわからんけど、よく自分の中で浮かぶ景色は、山奥の小屋に住んでいて誰かを待ってるイメージ。 これは日本人ぽいが、性別不明。 別の友人に話したら、世捨て人やったんちゃうか?って。 大体の日本人が前世何やったんやろ、聞いたらヨーロッパ人やった言うのが多いらしいな。 白人へのあこがれか? 

私が見たものが前世か妄想かわからんけど、なんか面白かった。 自分の中の意識か何かが表れたんやろな。 今ひまやし、またCD探してやってみよっかな。





 

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