私が恐れているコロナ禍は、こんな感じなの。

二次創作作品で表現しましたので、絶対に、

note外持ち出さないでくださいね(^_^;)


2022~二次創作弱虫ペダル。鏑木目線


去年は結局インハイは中止だった。
小野田さん、鳴子さん、今泉のアゴシャクレ野郎の手つなぎ優勝どころか誰も走らせてもらえなかったのだ。
そして今年はせつじょくっておもってたのに、それどころじゃなくなった。
オリンピックとワクチン。

全世界から各国のウイルスが検疫すり抜けた。
なまじワクチンなんかできてた分、ウイルスどもはねじくれて、z9株が出来上がった。
z9株にやられると、人間性が破壊され、獣性があらわになる。
最初の一人がIOCの会長の喉頸に噛みつき、開会式は血に染まった。
みんな日本に留まればまだよかったのに、我がちに自国へ逃げ帰ったため、全世界に飛び火した。
もう高校も自転車競技もあったもんじゃない。
z9株発現者におそわれないでいきるのが精一杯だ。
段竹?
この手で殺した。
定時を殺そうとしたから…
俺を止めようと間に立った小野田さんは段竹に噛まれた。
家に帰って発症して、お母さんをかみ殺したそうだ。
手嶋さんは逆にお母さんにかみ殺され、アゴシャクレは発症した運転手さんを泣きながら殺したそうだ。
こんな地獄のような世界。
でも俺には、
俺にはまだ、



神様がいる。





ガレージの片隅の、神様の様子を見に行く。
金の髪の美しい人は、今にも、両手の鎖を壁のもとどめから引き抜いてきそうだ。
瞳は赤。
形のいい唇からは、異常に発達した牙がのぞいている。
傍らの鳴子さんはもう息がない。
不用意に近づくなって言っといたのに。
ああもう、神様はもう、ほんとに、誰が誰かもわからなくなってるのだ。

カヴ…ラキ…

やめてくれ。
あの人の声で呼ばないでくれ。
これは青八木じゃない。
z9発現者だ。
なのに。
俺は一歩前にでる。
もう一歩。
もう一歩。
ああこの人の、一食になれるなら。
それはそれで。
俺は。

手の届くぎりぎり手前で立ちどまる。
二人だけでも生きていこうよ。
まだアゴシャクレ呼べそうだし。
あとはまた考えればいい。

と。

食料の心配をしてる間に、ガキョッ、ボコッて音がして。
壁のもとどめのボルトが抜けた。
いま。
俺の。
視界いっぱい大写しの青八木が俺をかき抱く。
赤い目の

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