ワースト

ある日、雨が降り、雨に当たった人はみな死んだ。
しかもその、死骸の中から新種の生物が!
自らの直感で雨を避けた男、母親のお仕置きで押し入れに閉じ込められ、雨に当たらなかったこども、脱走兵、チンピラ。
中途半端に生き残ったかれらは、新種の生物ワーストマンどもと、生存を賭けて戦わなくてはならなくなり…

第一の主人公エイジ。
第二の主人公タク。
そして最後の主人公リキ。

これは人類の戦いの記録であり、三世代にわたる男の生き様の物語。
いまでも映像化したい作品の一つなのです。

発表は1969年。
掲載誌は集英社、週刊少年ジャンプでした。
作者の小室孝太郎さんは手塚治虫さんのお弟子さん。
でも私は小室さんの方が好きだった。
代表作はなんといってもこの

ワースト

だと思います。

人類の破滅と再生を描き出すこのSFコミックは、名作なのにろくに日の目を見ず、作者も才気の人だったのにジャンプの専属契約に縛られて、自由に活動出来なかったといいます。
しかも、2017年に亡くなっていた。
ついこの間じゃないですか!

ミステリオス

も面白かった。
ほんとにジャンプはなんてことをしてくれたのか。
私はかなり打ちひしがれています。


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それでも地球は回っている