サリドマイド禍を忘れないための記事

フランシス・ケルシー


アメリカ食品医薬品局(FDA)の審査官。

サリドマイドの安全性に疑問を抱き、 1960年9月の販売許可申請を留保、審査継続を行ったため、アメリカの被害者は治験段階の数名だけで済んだ。

1962年にケルシーはケネディ大統領から表彰されている。

FDAはやっぱすごいと思う。

被害者数は


西ドイツ   3049人

イギリス   456人

日本     309人

カナダ    115人

スウェーデン 107人

台湾     38人

ドイツでは幼児用の睡眠薬~グリューネンタール社製「コンテルガン」~として市販されていたという!


台湾の被害者は、すべて大日本製薬のイソミンとプロバンMによるものだそうです。

5月17日 大日本製薬がサリドマイド系睡眠薬の出荷を自発的に停止

1962年。

自発的にねえ。

1961年の11月、奇形児出産の恐れがあると指摘されたにもかかわらず、前日、16日まで出荷を続けていたそうで。

じはつてきねえ…

著しい催奇形性。

全世界で3800人の患者。

30%の死産を考えると5800人の肉体と生命を損ったことになるそうだ。

睡眠鎮静剤

(イソミン)


としての使用が記憶に残ってるけど、


つわりよけ

胃薬

(プロバンM)


としても出されていて、だからたくさんの妊婦が飲んだのだ。

何で妊婦がそんなに睡眠薬飲むのって、ずっと思ってた。

そして今、サリドマイドは再び製造販売されている。

ハンセン病と血液癌の一種である、多発性骨髄腫に効果があるそうで。

エイズにも効くとも言われてる。

米国や欧米で、


ハンセン病や癌についての使用


が許可されて、日本の患者さんも個人輸入したり。

このまま個人レベルで使用、管理していたらまた薬害起きかねないということで、厚生労働省が動き、2008年、


治験を経て承認


になったそう。

サリドマイドは蘇りました。

今の名前はサレドカプセル。

作っているのはF本製薬。

厳格な管理を求められてはいるものの、催奇形性は依然としてあるわけで。

正直私は不安です。

ちなみに大日本製薬は、現在の大日本住友製薬です。



追記

今回のコロナ騒動で安倍とかいう首相が口走りまくっていたアビガン

サリドマイドほどではないにしろ

催奇形性が繰り返し言われてましたよね

私はこういうとこ、日本がほんとに情けなくなるのです

この記事が参加している募集

習慣にしていること

それでも地球は回っている