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婚活じみたことをしていた30歳までの話 ~街コン編~


当時24歳。
私の職場のチームは、男女とも同世代が多くてそれぞれがパートナー探しに夢中だった。


ある日、チームの男性陣が、街コンに行ったという。

なんだか面白そうだったので、私も同期の女子と参加してみることにした。


場所は大きな駅のそばの居酒屋。

ボックス席に男女4人で座り、15分経つと主催者の方が「席を変えてくださーい」とアナウンスし、男性たちが席をローテーションしていく仕組み。


最初はみんなで乾杯。

主催者の
「それでは今宵の出会いに~?かんぱーい!」

というコールで、初っぱなから私は白けてしまった。

なんてこっぱずかしいんだ。


いや、言っている場合でもない。

ここに出会いがあるかもしれない。

出会いはなくとも、次の職場の飲み会でのネタは仕入れていきたい。



そうして、3組ほどローテーションしたあと、私は疲れきっていた。


だって15分でしゃべることなんて

「お仕事はなにをされてるんですか?」

「休日は土日ですか?」

「休みの日はなにをしていますか?」

をそれぞれが話したら終わってしまう。



聞くのも飽きたし、話すのも飽きた。


知らない人が休日なにしてるかなんて興味が無さすぎる。
ホッケの身がどうしてこんなにほぐれやすいのかの方が、よっぽど気になる。


道路工事の現場を仕切っている男の人に趣味を尋ねると、路上ライブを見ることだというので、やはりライブよりも路面が気になってしまうのだろうかと思いながら唐揚げをかじったところで、本日の街コンは終了した。



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