【毎週ショートショートnote】文学トリマー
#毎週ショートショートnote
#文学トリマー
「すみません」
「いらっしゃ~い」
「あの…大丈夫ですかね?」
「いいっすよ。ここに座ってもらっていいんで」
見た目チャラそうなお兄さんに促され、壁一面の鏡の前に座った。
「今日はどんな感じで?」
「じゃあ、この『文学コース』を」
「かしこまりましたぁ~、っしゃ!」
いきなりテンションが高くなり思わず吠えそうになった。
低い振動音と共に、長いこと伸びていた全身毛が短くなっていく。
俺は目を閉じ、しばしこの心地の良い時間が