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観察

魚臭い夫のジーンズを洗濯しに、徒歩15分のコインランドリーにやってきた。正確には乾燥機を使うためにやってきた。家には乾燥機がない。次の冬までには欲しいねと話をした。ドラム式洗濯乾燥機は金額が大きいので、縦型の洗濯乾燥機になるかもしれない。私は別にどちらでもいい。ドラム式は実家で使っていたし、縦型は職場に置いてあり、同僚が使用しているのをよく見るからだ。本当にどちらでもいい。

最近、私は「どちらでもいい」と言うことが多いと気がついた。そうすると夫に「どっちがいい?」と詰められる。彼にしてみれば私を詰めているつもりはなく、単に決めて欲しいだけなんだろうと思う。しかし私は本当にどちらでもいいので、とても、大変困る。どちらでもいいと言ったらどちらでもいいのだから。

どちらでもよくないときは、だいたい「これがいい」と指定する。私の中で物事は、どちらでもよいものと、どちらでもよくないもの、の棲み分けがされている。どんな基準で振り分けられるのかは私もよくわからない。ただ、自分が興味関心あることに関しては「どちらでもよくない」ことが多い。あとは、その性能がほぼ同じだというとき。そもそもそんな状態の時に、選択肢を私の手に委ねないで欲しい。お前のオールをまかせるな。

確かに詰められて時間をかけて考えると「こちらの方が(感覚的に)いいな」と選択することはある。ただ、その作業が嫌いなのかもしれない。というか多分嫌いだ。その作業を押し付けてくるのはちょっと、マイナスポイントだ。あなたに選択権をお返ししますよ。もっとも、自分が決めてあとから来るかもしれない文句を懸念している可能性はある。心の奥底で。もしかするとこれが本能というやつなのだろうか?

その一方で、私が「これがいい」と言ったものに関して文句を言われた覚えはない。なんなんだ?彼に言わせれば、私の方がこだわりが強いのである。自分ではそんなふうに思ったこともなかったので、新しい発見だ。加えて、「文句が多い」とも言われる。これも私にしてみれば、別に文句を言ってるわけではない。ただの事実と感想を述べているだけだ。それが彼には文句に聞こえるらしい。「これは事実なんだけど」と前置きでもすればいいのだろうか。一体全体なんなんだ。

ただの不満でも、文字にしたら文学とかいう坊ちゃん文学賞のポスターに啓発されて、noteにしたためてみたりした。コインランドリーで時間を潰すための方策でもある。

そもそも魚臭くなった原因とか日々の生活を考えてみると、夫は完全にずぼらな人間だということが伺える。私の基準とあなたの基準がかけ離れているだけの状態を、「こだわりが強い」とかなんとか言わないで欲しい。そんなことを言うなら私も言わせてもらうからな。ズボンのポケットにレシートを入れたまま洗濯機に突っ込むな!!!(怒)

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