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日々の記録33

私たちは忘れ物をしがちだ。昨日はハンカチに始まり薬、弁当のお箸と散々な結果に終わった。なんなら今日もお箸を忘れた。会社のロッカーにまだコンビニでもらったお箸が残っていただろうか。そわそわしながら会社に向かう朝である。

昔から忘れ物をしないように心がけていた方だと思う。さらに言えば忘れ物をしてもいいようにもしていた方であったことも間違いない。忘れ物をしないようにするのは手間がかかる。前日の余裕があるうちに用意をする、朝に再度確認をする、毎日持ち歩くものであれば常にカバンに入れておく、とか。生活に最適化されているとはいえ、今思えばなかなか負担になっていたのではと思う。学生時代のことだ。もう一点の忘れ物をしてもいいように、という観点もなかなか手間がかかっているのではないかと思う。ロッカーにあれこれ入れているし、カバンに予備の消耗品を入れていたり。ミニマルな生活をしている人からはありえない生き方をしているように思える。もし忘れ物をした時の不安や面倒だなという思いがそうさせるのだろうが、こういうところ1つとっても生きにくい人間だなと思う。

こういった準備をしていても忘れ物というのはしてしまうものだ。忘れ物をしてもコンビニで手に入る世の中なのはありがたい話だが、どうしても手に入らないものなんかもある。そういったときにどう振る舞えるかというのは、その人間の本質なのではないかとも思う。過去に置いてきたものなんかは全てその類のものだ。いくらでも過去に忘れ物をしてきている。本当は手元に置いておきたいもの、置いておくべきもの、たくさんあるだろう。それを再び手元に置くことなんてできないのだし、私たちには懐かしむしかできないのである。

済んだことを考えたとて何も進まない。時に振り返ることは重要だが、毎日毎日振り返っていてもしょうがないのである。

ほんとうのやさしさがあれば、いいのかな。
また明日。

にゃーん。