取り戻すために【京都】
4日間、ただの京都の住人として生活した。観光客が行かないような場所しか行っていない。日常を取り戻しにきたと会った人間には説明した。
年が明けて朝になれば、私は旅行客に戻ってしまう。明日は初詣をしてお昼には移動を開始する予定だ。どうも身体の調子が悪く不安に思うところもあるが、大丈夫だろうと高を括っている。身体の調子が悪いのは、この数日歩き過ぎているからだと思う。三条と四条の間を何往復したことか。
いろんなものを取り戻せたはずだ。ただ一度失ったもの、元あった形になるわけがない。
旅には色々な目的がある。新しいものを見ることもそうだろうし、今回の私のように過去の自分を見ることもそうだと思う。京都にはまだ確かに私がいた。私が当時何を感じていたかとか、どういう人間であったかとか、そんなことも少しずつわかってきた気がしている。
離れてみて初めてわかること。そこにいると視野が狭くなるのだと、それが一番の教訓だ。
別れを告げて。
またどこかで。
にゃーん。