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明日は選挙だね。-諫早勾留記836-

若者の政治離れ、若者はもっと選挙に行け、選挙に行くことが意思表示だ、選挙に行かないと国が終わる、まあ色々ある。実際最も投票率が低いのは20代。昨年の衆議院議員総選挙の投票率は36.5%である。最も高い60歳代の約半分の投票率だ。それだけ政治に無関心、当事者意識がないということなのだろうか。

■衆議院議員総選挙における年代別投票率(抽出)の推移 -総務省HP


引用:総務省|国政選挙の年代別投票率の推移について

では諸外国はどうだと言えば、軒並み日本より投票率が高い。それだけ政治に関心があるということの表れだろうか。以下の資料の中ではフランスだけが異様に低い投票率だったが、それはそれでなんかわかるような気もしないでもない。まあこれも古い資料、今はどうなのか、それはまた別の話だろう。

■諸外国における世代別投票率 (国⽴国会図書館調査及び⽴法考査局政治議会課作成資料より引⽤)-文部科学省HP
https://www.mext.go.jp/content/20200828-mxt_kyoiku02-000009659_2.pdf

麻生太郎氏は「若者が政治に関心がないことは、悪いことではない(中略)それだけ日本で平和に暮らしているということだ」と言った。まさにそれで、日本人はそれだけ呑気に平和に暮らせているということだろう。先のフランスの例もそうなのかもしれない。でも。果たして日本は平和なのだろうか。昨日古都で銃声が響いたように、そんな時代は終わってしまったとも思える。平和というのはいつも、簡単に、崩れ去ってしまうのだから。でなければ政治というものは必要ない。

今日は乙武大行進を見ていた。40半ばのおっさんが渋谷から国会議事堂まで歩くという企画だ。ただ、手足のない乙武さんがな。中継の中でもこんなことやるのはバカだと言っていたけれど、ほんとにそうだよ。でもパソコンの前で涙してしまったのは事実。

昨日のあれを受けて行ったことではあるけれど、彼が訴えたいことはちゃんと伝わった。彼が国会議員になるかどうかとかどうでもいい。彼が今後どんな人生を歩むかなんてこともどうでもいい。でも今日、彼の言葉を聞けて、ボロボロになる姿を見れて、我々のあり方というものをもう一度見直さないといけないという気持ちになったわけである。

1人が変わったとて何かが劇的に変わることはない。でもそれが積み重なれば大きな力になりうる。それは事実だ。手足のないおじさんが炎天下の中で歩を進めるだけかもしれないが、暴力はいけないと訴え続けるだけかもしれないが、最終的にはその後ろに多くの人間が続いた。彼に歩調を合わせ、多くの人間が自らの行動で意思を示した。暴力を滅するという過去私たちが一度も成し遂げられなかったことへの決意だけではない。彼の政治思想やこれまでの生き様、様々なことに対しての意思表示であったと私は思う。こうして1つの小さな力も寄れば強大なものになりうるというのは私たちが幼少期にスイミーで学んだことの復習でもある。

明日は参院選だ。別に選挙に行けとは訴えない。選挙に行くも行かないも自由だ。でも何かを変えたいと少しでも思っているのであれば国に対して完全匿名で意思表示できる数少ないチャンスを逃すのは勿体無いとも思うのだ。政治や社会は私たち1人1人の声では手の届かないものかもしれない。訴えなんて届かないのかもしれない。でもこれだけ人間がいれば同じようなことで困っている人間は多少なりともいるわけで、それが積み重なっていけば票として積み重なっていけば1人の議員候補の人生が変わるかもしれない。そして政治が、社会が少しでも動くかもしれないのだ。ということは自分の生活にも多少なりとも影響があるはずである。

動くか動かないかは自分次第だ。何もかもできるかできないかではない。やるかやらないかである。

最近心を動かされることが妙に多い。
また明日。


■Good News
・カリカリじゃがいも
・SPY×FAMILY
・スタミナ超特盛丼

■今日の1曲
世界の終わり / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT


にゃーん。