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日々の記録56

セミの鳴き声が響く。夏本番である。半袖短パンにサンダル。少年のような格好で歩みだした私はいつも通り海と青空を眺める。こんな炎天下でも日陰に入れば風が心地よく、額の汗も渦巻く感情も少々マシにはなるのだ。

今日の海は一段と青い。ここの海はこんなに青かっただろうかと過去の自分の記憶を疑うが、きっとこの青さに偽りはなく、私がそう見えるようになっただけなのだろうと自身の変化を感じ取る。変わるものと変わらないもの、その境界線をなぞりながら。風が頬を撫で、汗が一滴地面に落ちた。

そろそろ帰らねばならない。私は忙しい。今はまだ目の前に立ちはだかる大きな壁をよじ登らねばならない。雑念は風とともに流れ去ればよいのである。

圧倒的な青さはいつだって眩しいものだ。
また明日。

にゃーん。