【詩的実験】極暑の夏
ベランダに出て
干してある洗濯物を取ろうとすると
カンカンに照る太陽が
わたしを刺して
蒸し風呂に居るかのような湿り気が
わたしを包み
とても散歩になんて出られないなあ
と思わせる
休日の午後一時
仕方なく
クーラーでキンキンに冷えた部屋で
もう一度
眠ることにする
そういえば
この夏は
蝉の声を聞いた覚えがないなあ
とベッドで横になりながら
思う
それは私が
ほとんど家に居るからか
それとも
この極暑のせいか
どちらにしても
よくないな
されど
きっともう
なにもかも
手遅れだ
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