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インドの先っちょ

この1週間 あまりにも暑い日が続いたので、
昔  南インドの漁村を汗かきながら歩いたときのことを想い出しました
砂浜の照り返しが強く  40℃以上の中を2リットルのPETボトルの水を抱えてずっと飲み続けながらよたよたと歩いていました

そのとき インドの人に聞いた話
暑い日は家の中で窓を閉めて静かにしているのがよい
窓を開けると外から熱風が入ってくるし、動くと身体が熱くなるから
とのことでした
その話に従えば、こんなところを歩いてちゃいけないんじゃないのか?
と頭をよぎりました

インドの最南端の州はタミル・ナードゥ州で
そのタミル・ナードゥ州の最南端、逆三角形のインドの一番下の頂点のところにあるのがカンニヤークマリという場所です
熱地獄の漁村めぐりを一週間弱続けたあと  私たちはそのカンニヤークマリにたどり着きました
ヒンドゥー教の神話の中にも出てくる聖地、巡礼地だそうです
夕陽が海に沈むのを観るためにたくさんの人々が海岸に集まってきます
讃美歌のような歌がスピーカーを通して流れてきて
だんだんと暗くなっていく様子は、それまでの酷暑とはまったく違う静かで穏やかな世界でした



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